3度目のオンネトー野営場へ | まだ見ぬ世界を目指して

3度目のオンネトー野営場へ

せっかくの3連休でしたが、金曜日は天気が悪くなる予報。
あまり気分も乗らなかったので買い物に行ったり洗濯をしたりボルダリングに行ったり、いつもの週末を過ごしました。
土日はキャンプに行こうとキャンプ場ガイドを見ていると、丁度この日(6月1日)にオンネトー野営場が今シーズンの営業をスタートするという。
 
オンネトーに行こう!
 
(1日目)
自宅〜富良野「フラノマルシェ」(買い物)〜樹海峠〜南富良野〜狩勝峠〜道の駅「ピア21しほろ(昼食)」〜足寄(コンビニ休憩)〜野中温泉(入浴)〜オンネトー野営場
 
朝7時30分ごろ出発。片道320kmぐらいなのでずっと下道です。
まずは富良野を目指します。
三笠の2車線道路で信号待ちをしていると、突然、隣の車のドライバー(地元のおじさん?)から大声で声をかけられました。
 
「そのバイク何cc!?」
「1,000ですっ!」(ヘルメットをかぶっているので大きな声で)
「1,000かぁ。いいなぁ。力あるだろ?」
「はい!パワーありますよ!」
「ホンダか!」
「はい!ホンダですっ!」
…ここで青信号になったので軽く会釈をして出発。
 
田舎のおじさんは思いついたら気軽に声かけてくるので面白いですね。
以前、私の地元・秩父を前のバイク(フォルツァsi)で走っていたら。
「こりゃあすごい!こんなバイクこの辺じゃ見ないよ!」
と言われたりしました。
秩父はバイクのメッカなので、ハーレーやらBMWやら高級バイクはいくらでも走ってるんですけどね。
 
富良野の「フラノマルシェ」にはアスパラを買いに来ました。
 
”キャンプをして新鮮なアスパラを焼いて食べる”
 
これが今年の目標の一つでした。
アスパラは収穫時期が短いのでもうラストチャンスぐらい。
一番大きいサイズの4本セットを買いました。
 
そして、東京にいる妻にも2回目のアスパラ発送手配。
北海道のアスパラはとても気に入ってくれています。
前回より少し値段が上がった気がしますが、露地物になったからかな?
アスパラの発送もあと1週間ぐらいだそうです。
 
 
お昼過ぎ。道の駅「ピア21しほろ」に到着しました。
久しぶりのフルパニア+ダッフルバッグ装備。
1泊2日なのに大変な装備です。
まだ寒いだろうから防寒着やモンベルの雪山用#1ダウンシュラフ、焚き火セット(薪もちょっと)など入っています。
今回は食料もクーラーボックスで持参です。

 

道の駅の中にある「にじいろ食堂」で剣先ハンバーグというものを食べてみました。
シャベルの先っちょにのってるハンバーグ=剣先ハンバーグなのでしょうか?
ワイルドな鉄板についてくるご飯と味噌汁がフツーすぎてアンマッチなのが笑えます。
 
この道の駅はリニューアルされてまだ2年ぐらいしか経っていないのですごく綺麗で人気。
シーズンになるとレストランもなかなか入れないので空いている時がチャンスです。
今は観光客だけでなく地元の人も多く、仕事中の一人ランチもちらほら。
 
剣先ハンバーグは「しほろ牛」のハンバーグだそうです。
しっかりと肉の味がして美味しかったです。
 
お腹いっぱいになって再出発。
オンネトーまでのルートはいくつも峠を越えて気持ちいいワインディングを楽しめる、ライダーには嬉しいルートです。本当に北海道は時間があれば高速道路なんか使わない方がいい!
 
松山千春のふるさと・足寄(あしょろ)を抜けて阿寒湖に向かう道を途中曲がってオンネトーに向かいます。

 

 

 

オンネトーの手前3km。硫黄の匂いがプンプン。

野中温泉です。

 

タイトルに「3度目の」と書きましたが、以前来たのは大学生の頃。20年も前になります。

大学のサイクリングサークルに所属していた時、1年生と3年生の北海道ツーリングでオンネトー野営場に泊まりました。その時もこの温泉に入ってからキャンプ場に向かいました。

 

温泉がどんなところだったか全く覚えていなく、私がイメージしていたものとだいぶ違いました。

洗い場はなく、熱めの内湯とぬるい露天風呂があります。

 

硫黄泉なのでよく温まりました。

 

 

オンネトーが見晴らせる観光客向けのデッキがあるところまで来ました。

バスツアーが来ていました。

時間は15時30分ごろ。

今夜は阿寒湖温泉でも泊まるのでしょうか?

 

 

学生の頃はここで写真を撮った気がします。

東京の家に帰ったらアルバムを見返してみよう。

後に聳えるのは雌阿寒岳と阿寒富士かな?

日本百名山のひとつである雌阿寒岳はぜひ登りたいと思っています。

 

オンネトー野営場に到着です。
ここは国営だそうです。利用料は一人350円。
バイクは乗り入れできないのでリアカーを使って荷物をサイトに運びます。

 

 

見覚えのある炊事場!

 

 

あの奥の方の開けた場所でみんなでテントを張った記憶があります。

自転車旅行の時はいつも到着は日没直前。
暗いなかテントを張って、そこから米を炊いて、みんなでご飯を食べ始めるのは19時とか20時になっていました。
このキャンプ場でも暗い中、頭につけたライトを灯して、寝袋の下に敷く銀マットを地べたに広げてみんなで丸くなってご飯を食べました。夏なのに寒かった記憶があります。
 
当時はランタンもタープもなく、イスなんかもちろんありません。
自転車をこだわっていいのを買っていたので寝袋は化繊の安いヤツ。
調理用のストーブもホワイトガソリンを入れるでっかいのをグループで2個持ち、テントは2年生が5人用ぐらいのテントを荷台に乗せて走ります。鍋もみんなのご飯が炊けるようにサークルの備品ででっかいのを持って行きました。
 
それでサークルとしては10日間ぐらい、その前後はソロで走って1ヶ月近く移動していたんだから我ながら大したものです。
 
色々と思い出に浸りながら、キャンプ場を視察。
トイレは綺麗ですが、なぜか男性用トイレには小便器が10個近くあります。
こんなにいるか?

 

 

今夜の自宅を設営。
久しぶりのタープ張りに苦労します。
最近気に入っているタイムプラスで撮ってみました。
アタフタしている様子が伺えます。

 

20年前に比べたら、寝袋はダウンだし、マットはサーマレストだし、椅子もテーブルもタープある。
乗り物だって大型バイク。大人になったなぁとしみじみ。
 
おうちが建ったので湖畔に行ってみました。
20年前はゆっくり湖畔を見る余裕なんてなかったので、こんなに綺麗だったのかと、感動とともに驚きました。
静かな水面に山や雲が鏡のように映っています。
思わず言葉を失う景色です。
 
エメラルドグリーンの水面は時間や天気で色が変わり、「五色沼」とも呼ばれています。
酸性が強いため魚は棲んでいないそうです。
 
湖に感動していたのですが、テント設営に手間取り思わぬ時間がかかったため腹ペコ。
夕食の準備に取りかかるとします。
立派な炉と左手にはベンチとテーブルがあるのでとても便利。
 
焚き火が下手なので火が安定せず食事には使えないので、食事用には持参した焚き火台「笑’sグリル B6君」にれんこんのような固形燃料を入れて使います。
まずはカンパイ!
前回の富良野ツーリングで買った「伝説のホップSORACHI 1984」です。
ビール好きの人には気になるビールらしいですが、私には味の違いがよくわからず。
「キャンプで飲むビールはうまい!」
というのは確かです。
 
そしてメインのアスパラ!
これがしたかった!この絵が欲しかった!!
グリルが小さいので焼けたところから食べて、短くなったら残りを焼きます。
少し生でも美味しい。
しっかり焼けば中はジューシーでさらに美味い!
塩を振りかけて食べます。
焼き加減も適度に焦げ目ができていい感じ。
アスパラは最初に2本、最後に2本ずついただきました。
そして生ラムと椎茸、パプリカ。
どれも美味しく、至福の時間を過ごしました。
キャンプで焼く肉は、薄切りじゃなくて少し厚めのほうが焼きやすいです。
 
食事をしていると陽が沈んできたのでもう一度湖畔に出てみました。
言葉に表せない美しさ。

またまたタイムプラスで暗くなるまで撮影してみました。
とても神秘的な湖です。
 
このあと星も綺麗に見えました。
一眼カメラを持ってこなかったので撮影はできませんでしたが、今度はぜひ星空も撮影してみたいです。

寝るまでは焚き火の世話をしながらコーヒーを飲んで過ごします。
このキャンプ場は携帯の電波が繋がりません。
 
やることがシンプルになる程、余計なことを考えなくて済むので忙しい日常から離れて静かな時間を過ごすのにはキャンプは最適だと思います。
 
2日目。朝4時20分に目が覚めました。
もうあたりは明るく、鳥の鳴き声が聞こえています。
北海道の夏は陽が昇るのがやたら早いです。
 
テントをでてすぐに湖畔へ。
 
一晩過ごすだけでも湖畔の雰囲気は違います。

動画も撮影してみました。
湖畔すれすれにテントを張れればずっとこの景色を見ていられるのですが、残念ながら湖畔にはテントを張れません。
 
朝は山菜うどん。軽く食べて出発の準備です。

 

7時前には出発。
南富良野まではきた道を辿ります。
 
(2日目)
オンネトー〜(南富良野までは1日目のルート)〜幾寅駅(観光)〜道の駅南ふらの(休憩)かなやま峠〜夕張〜札幌(途中バイクショップへ立ち寄り)

足寄からのちょっとした峠道を走る動画です。
緩やかな高速コーナーが続きます。
夏らしい雲と青い空が気持ちいいです。

 

 
士幌の国道274号線を走っている様子をヘルメットにつけたアクションカムで撮りました。
17kmにも及ぶ直線道路。アップダウンを繰り返しながら北海道らしい景色を眺められる絶景ロードです。
動画は途中から16倍速にしています。
時速5,000km/h以上の動画(!?)です。
16倍速にすると音がすごいことになるので、動画編集ソフトに入っているイマイチなBGMをつけています。
 
1分ちょっとの動画ですが、この真っ直ぐな道を走りきるのに10分以上かかります。
今回は前を行く車が1台もありませんでした。
 
狩勝峠にも立ち寄りました。
下に町はあるのか?と思うほど自然が広がる景色。
 
まるで山の頂上からの景色を眺めているようです。
雲の浮かぶ様子もアニメのような世界。これぞ「なつぞら」です。
 
南富良野では映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地を訪れました。
幾寅駅です。
駅の中もレトロな雰囲気です。
ベンチにのってる座布団、北海道の駅ではよく見かける光景です。
北国ならではですね。
 
ロケで実際に高倉健さんが着た衣装もあります。
食堂や電車、駅のトイレなど、ロケで使ったものが残されています。
 
ホームから駅舎の見下ろす。

幾寅駅をでて道の駅「南ふらの」で休憩した後は一路、札幌へ。
3時間弱かかりますが、札幌市内のバイクショップまでノンストップで走りました。
 
かなやま湖沿いの道ではキツネに会いました。
ちょっと離れたところでもう1匹。
 
すれ違ったライダーたちの写真もいくつか。
 
こちらは峠のコーナーですれ違った写真。
お互い傾いていて景色も傾いています。
臨場感ありますね。
あちらはBMWですね。
 
こちらはカンナム スパイダー。
前が2輪、後はタイヤ1つです。
普通免許で乗れるんですね。でもヘルメットは必須です。
 
今回もたくさんのライダーとすれ違いました。
元気に挨拶してくれる女性ライダー。
気持ちがいいですね。
 
2日間のツーリングで虫爆弾をたくさん被弾して、このまま帰るのは忍びない(というより耐え難い)ので、バイクショップでセルフ洗車をしてきました。20分500円。
自宅で思いきり水を使って洗えないのでロングツーリングの後はよく利用します。
スポンジや洗剤、タオルも貸してくれます。
ラジエーターの間に挟まった虫を少し勢いのある水で落とすのがいちばんの目的です。
車のコイン洗車のような高圧洗浄じゃないのがちょうどいいです。
特にフロント周りの虫爆弾を被弾したエリアを重点的に洗ってスッキリ、サッパリ!
これで気持ちよく自宅に帰れます。
 
途中、ランチを済ませて14時ごろには帰宅。
明日は会社なのでキャンプの片付けをする時間が必要です。
 
2日間で645km。
それほど長距離ではないですが、キャンプメインだとこのぐらいがちょうどいいです。
 
いいキャンプ場で若い頃の思い出にも浸ることができた、満足のいくツーリングになりました。