在宅医療の業界では24時間365日体制での緊急対応が当たり前になっている。もちろん当社も同じだ。

しかし大規模な災害時では民間レベルができる対応なんて僅かなもの。先の東日本大震災では交通インフラは麻痺し、電力やガソリンさえも手に入らなかった。

それなのに未だ「緊急対応はちゃんとできるの?」と聞く医療機関も少なくなく、「やります!」と豪語する業者がほとんどだ。



当社では在宅酸素療法の患者さまには、原則的に緊急用の酸素ボンベを常備することを勧めている。そして大規模災害時にはこのボンベを使って酸素吸入設備がある病院などへ避難することを説明する。

24時間駆けつけます!といった精神論は現実には沿わない。もちろんちょっとした故障などの場合は緊急用酸素ボンベを使っていただいている間に昼夜問わず駆けつけるのだが。在宅医療の臨床をしっかり考える上で当然の考え方だと思う。

また緊急性が高い設置が度々ある医療機関には、同じく緊急用酸素ボンベを常備していただいている。これも30分以内に対応します!といった精神論ではなく、必要時には速やかに酸素ボンベを使用させ、その間に担当者が酸素濃縮器を搬入するためだ。

世界でも先端技術を誇る日本の医療ではあるが、まだまだ民間レベルのサービスには程遠い部分が多々見られる。業界の常識や慣例にとらわれず、合理的でより安全性が高いサービスを考えていかなければならない。