在宅酸素療法における緊急時の対応。これについては以前も記事にしたが、やはり問い合わせが多いので当社の方針を改めて示そうと思う。
➡以前の記事
在宅酸素療法の緊急対応
業界では24時間365日のサポート体制は必須なので全ての業者が一応の体制を整えていると思う。もちろん当社も24時間コールセンターの設置し当番制による緊急体制を整えている。
しかしここには大規模災害時の対応策が何ら盛り込まれていない。
先の東日本大震災では、交通インフラは麻痺し電力は途絶え、関東以北では緊急用酸素ボンベの充填はおろか配送するためのガソリンすら入手が困難だった。
即日、厚生労働省から医療の安全性を確保するための「緊急車輪証」が交付されたが、道と燃料と電力が無ければ結局のところどうしようもない。
当社では、県の要請を受けて石巻商業高校で約1ヶ月間、炊き出しと医療用酸素の供給作業を行ったが、震災から2週間は酸素ボンベや燃料の全てを大阪本社からトラックで配送しまかなった。

これらの経験から、当社は緊急対応に関する方針を明確化する事になった。
①酸素機器の緊急設置
②災害時の対応
③故障対応
①の緊急設置についてはターミナルケアが多い医療機関からほぼ毎日、夜間や休日に設置依頼が入る。こちらに関しては当番制で即時に対応しているが、当社では原則的に緊急性が高い設置が多い医療機関には小型酸素ボンベの常備を薦めている。

例え30分で対応できるとしても、苦しい状態で酸素を待つ患者様にとって気が遠くなる時間だろう。
この1.1リットルの小型酸素ボンベを往診車や診察室に常備する事で、患者様の待ち時間はゼロになる。220㍑(一部地域は165㍑)が充填されているから、デマンドバルブと併用すれば3㍑/分の酸素吸入でも2時間以上は使用できる。
往診の場合は当社担当者が到着するまでの間はこの小型酸素ボンベを使用すれば良いし、外来の場合はそのまま貸し出し帰宅に合わせて据置型酸素機器を設置すれば良い。
患者様の立場で考えれば、業者が一分一秒を争って機器を届けるより、ずっと安心だし待ち時間のストレスも少ないだろうと思う。
②の災害時対応について、当社は原則的に緊急用酸素ボンベの常備を推奨している。

災害による停電時には、この2.8㍑ボンベ(420㍑~560㍑)を使用する。また避難が必要な場合はこの緊急用ボンベを使って、酸素吸入設備がある病院などへ避難する様に指導する。
デマンドバルブ(呼吸同調器)を併用すれば、2日(48時間・1㍑/分時)以上は使用できるから患者様にとってはとても安心だろう。
③の故障対応については、近年の酸素濃縮器は昔と違って、定期的にメンテナンスをしっかりとすればほとんど故障する事はない。

特にダイキンや日特(NGK)など大手メーカーの製品の台頭で飛躍的に酸素濃縮器の性能と安定性が向上した。
緊急対応用件はコンセント抜け、ブレーカー落ち、チューブ折れなど酸素濃縮器の故障ではない周辺トラブルが多くを占めるが、やはり対応を待つ間は患者様にとっては不安なひとときだろう。
当社では、大規模災害を想定した緊急用酸素ボンベの常備を進めているため、トラブル時は一先ず緊急用酸素ボンベの使用に切り替える様に指導させていただたいている。こうする事でほとんどのケースは翌朝の対応で間に合うから、患者様は深夜に業者の到着を待つ必要が無くなるし、当社従業員の負担も軽くなる。
緊急対応については、未だ現場担当者の精神論に頼る部分が多い業界だが、これからの時代は合理的で安全性が高い、かつ患者様の安心感や満足度を向上させる医療サービスの提供が求められるだろう。
➡以前の記事
在宅酸素療法の緊急対応
業界では24時間365日のサポート体制は必須なので全ての業者が一応の体制を整えていると思う。もちろん当社も24時間コールセンターの設置し当番制による緊急体制を整えている。
しかしここには大規模災害時の対応策が何ら盛り込まれていない。
先の東日本大震災では、交通インフラは麻痺し電力は途絶え、関東以北では緊急用酸素ボンベの充填はおろか配送するためのガソリンすら入手が困難だった。
即日、厚生労働省から医療の安全性を確保するための「緊急車輪証」が交付されたが、道と燃料と電力が無ければ結局のところどうしようもない。
当社では、県の要請を受けて石巻商業高校で約1ヶ月間、炊き出しと医療用酸素の供給作業を行ったが、震災から2週間は酸素ボンベや燃料の全てを大阪本社からトラックで配送しまかなった。

これらの経験から、当社は緊急対応に関する方針を明確化する事になった。
①酸素機器の緊急設置
②災害時の対応
③故障対応
①の緊急設置についてはターミナルケアが多い医療機関からほぼ毎日、夜間や休日に設置依頼が入る。こちらに関しては当番制で即時に対応しているが、当社では原則的に緊急性が高い設置が多い医療機関には小型酸素ボンベの常備を薦めている。

例え30分で対応できるとしても、苦しい状態で酸素を待つ患者様にとって気が遠くなる時間だろう。
この1.1リットルの小型酸素ボンベを往診車や診察室に常備する事で、患者様の待ち時間はゼロになる。220㍑(一部地域は165㍑)が充填されているから、デマンドバルブと併用すれば3㍑/分の酸素吸入でも2時間以上は使用できる。
往診の場合は当社担当者が到着するまでの間はこの小型酸素ボンベを使用すれば良いし、外来の場合はそのまま貸し出し帰宅に合わせて据置型酸素機器を設置すれば良い。
患者様の立場で考えれば、業者が一分一秒を争って機器を届けるより、ずっと安心だし待ち時間のストレスも少ないだろうと思う。
②の災害時対応について、当社は原則的に緊急用酸素ボンベの常備を推奨している。

災害による停電時には、この2.8㍑ボンベ(420㍑~560㍑)を使用する。また避難が必要な場合はこの緊急用ボンベを使って、酸素吸入設備がある病院などへ避難する様に指導する。
デマンドバルブ(呼吸同調器)を併用すれば、2日(48時間・1㍑/分時)以上は使用できるから患者様にとってはとても安心だろう。
③の故障対応については、近年の酸素濃縮器は昔と違って、定期的にメンテナンスをしっかりとすればほとんど故障する事はない。

特にダイキンや日特(NGK)など大手メーカーの製品の台頭で飛躍的に酸素濃縮器の性能と安定性が向上した。
緊急対応用件はコンセント抜け、ブレーカー落ち、チューブ折れなど酸素濃縮器の故障ではない周辺トラブルが多くを占めるが、やはり対応を待つ間は患者様にとっては不安なひとときだろう。
当社では、大規模災害を想定した緊急用酸素ボンベの常備を進めているため、トラブル時は一先ず緊急用酸素ボンベの使用に切り替える様に指導させていただたいている。こうする事でほとんどのケースは翌朝の対応で間に合うから、患者様は深夜に業者の到着を待つ必要が無くなるし、当社従業員の負担も軽くなる。
緊急対応については、未だ現場担当者の精神論に頼る部分が多い業界だが、これからの時代は合理的で安全性が高い、かつ患者様の安心感や満足度を向上させる医療サービスの提供が求められるだろう。