夜に溶ける | shingo722のブログ

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 「夜に溶ける」
 
 夜の街を歩き続けているとき、散文的な想いが浮かんでは消える。『方丈記』のよどみに浮かぶうたかたのように、かつ消えかつ結びて久しくとどまることが無い。音楽を聴きながら家の近所をあてもなくぐるぐると歩いていると、人々のざわめきと街の音と音楽と僕の想いがぐちゃぐちゃに混じり合って、どこまでが僕の思考でどこまでが外的な要素なのかがわからなくなってくる。そしてその瞬間が僕はたまらなく好きだ。
 歩き続けてよく分からない公園にたどり着く。別に来ようと思って来たわけでは無いが僕はその公園の景色を今日の夜の散歩の集大成としてなんとなく頭に刻む。昼は賑わったであろう広場には誰もいないが、微かな熱気の名残を感じながら僕は広場を横切った。僕の想いと人々の想いと街の想いが混じり合って夜に溶ける。