凡庸 | shingo722のブログ

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 「凡庸」
 
 凡庸であるというのは、僕の特筆すべき点である。いや、特筆すべきことが無い人間のことを凡庸というのであろうか?よく分からない。とにかく僕は凡庸な赤ん坊として生まれ凡庸な少年時代を過ごし、凡庸な学生時代を経たのち、見事に凡庸な大人になったわけである。別にめでたくも無い話だが。
 いつだったか、学生の頃クラスの秀才で運動部のキャプテンを務める子に聞いてみた事がある。
「ねぇ、自分が特別な存在だっていうのは、どんな気持ちがするものなの?」
「どうかな、自分が特別だなんて思ったことが無いから分からないよ」
「そういうものかな、本人にしてみれば」
「ところで君、自分が平凡だと思ってるの?」
「もちろん」
「そういうものかな、本人にしてみれば」
 それから数年後、僕は会社の帰りにたまたま見学に行ったボクシングジムに入門し、結局サラリーマンを辞めボクサーに転身することになった。そして今、世界タイトルマッチに挑戦しようとしている。人生は分からないものである。
 僕の特長なんてものは、どんな不良に絡まれても一度も負けた事が無いということぐらいなものなのだが。