「夢」 | shingo722のブログ

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 「夢」
 
 短い夢を見た。切れ切れの記憶が折り重なってモザイクのような短編ストーリーを作り上げていた。それでも結局夢は夢だ。それはどこにも辿り着かない。一つの話が終わるとまた次の話に移り、やがてまた次の話へと移ろって行く。それは万華鏡のごとくキラキラと、様々な様相を見せてはくれたが、目覚めてしまえば現実が連綿と続いており、一刻の儚い遊びに過ぎなかったのだと思い知らされる。しかし目覚める寸前、ほんの一瞬、君の面影がのぞいた気がした。それだけで僕の胸は張り裂けそうになり、気がつくと僕は泣いていた。涙が頬をつたい、大きな音を立てて机に落ちた。机に頬杖をついてうたた寝をしていたものだから、肘をついていた原稿にくしゃりとシワが寄っていた。僕はほうとため息をつくと原稿を寄せ集め再びペンを握ったが、その視線はさっき夢に見た君を求めてさまよっていた。