3月は大体週2冊ペースぐらい
こう少し読みたいが、あまり欲張っても仕方がないので...
3月は何といっても「シャイニング」
上下巻読破後、キューブリックの映画をレンタルして見ました。
改めてみると詳細はほとんど忘れていました。
映像では細かい説明描写がなく、難解なそれでいて力強い映像に終始振り回されました。
原作とは対角に位置しているように感じました。
後は、若手作家さんで辻村深月さんの本は読みやすく
最後まで読むと体の中心がほんのり暖かくなってきます。
芥川は今の時代だからこそ一読する価値が高いですが
語句や漢字を忘れていたり、そもそも知らないものが多いので
都度勉強です。
いつまでたっても人間は完成しないものです。
2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2955ページ
ナイス数:124ナイス
薮の中・将軍 (角川文庫)の感想17作品の短編集
先ず題名2作品について
藪の中、現在でも使われる証言(意見)の食い違いによる真相が分からなくなる状態を表すように、検非違使が殺人事件の捜査で証人の証言を聞いて回る話。
謎が謎のままという置いてけぼり感は意外とあっさりと受け入れられた。
将軍、日露戦争の話で伏字の名前が多いがおおよそ見当はつく、こちらはすこしピンと来ない感じがした。
何度か再読の必要がありそうだ。
その他で「雑筆」は、得意の警句(アフォリズム)が含まれる短文であるので、個々のテーマ毎に私感を交えたもの。
読了日:3月31日 著者:芥川龍之介
凍りのくじら (講談社文庫)の感想頭の良さとは何だろうか?
勿論、秤にかけるとすると勉学に長けている事になるのだが、それは物事の一側面でしかない。
知性、理性、感性、悟性が揃って人間味のある賢さを得るのだと思った。
小さな綻びから、やがて大きな穴へ変わる時に初めて気がつく、その時にはもう手遅れなことは多い。その時、暗い海の中から見る氷の空はどんな色に見えるのかな?
話は変わって「ドラえもん」とその作者である藤本先生の偉大さには、改めて敬服しました。
読了日:3月27日 著者:辻村深月
PK (講談社文庫)の感想本書は中短編3タイトル「PK」「超人」「密使」からなる。それが互いに付かず離れずの関係を保ちかながら話が展開するあたりは、まさに作者の真骨頂と言える。
前述の通り、本作を読んでいるときに感じたイメージは漢字の「互」だ、直接的な交差はしなくとも僅かに触れ合う関係性がそれに当たる。
普通のヒーローから始まり、少し特異な人まで登場するが、派手な闘争もなく、思想と思考そして少しの勇気の話。
アドラーの言葉「臆病は伝染する、そして勇気も伝染する」を聞きそちらにも興味が湧いた。
読了日:3月24日 著者:伊坂幸太郎
シャイニング〈下〉 (文春文庫)の感想ようやく分かったレドラムの意味、季節が秋から本格的な冬となり、雪が降り始める頃から着々と闇の世界の住人たちが全てを取り込む準備を粛々と進めていくのが、丁寧な描写で描かれている。
映画ではジャックの狂気が目立ち、タイトルのシャイニングがなにか?何により狂気が増幅されたのか?(ほとんど閉塞空間による神経衰弱として描かれていた)これらが、トランス一家の背景と共にすんなりと頭に入ってくる。
作品としてはホラーだが、ホテルの歴史や、一家の歴史など大河的な作品でもあると感じだ。
読了日:3月22日 著者:スティーヴンキング,StephenKing
シャイニング〈上〉 (文春文庫)の感想前半終了。
まずは登場人物の背景描写、ホテルへ至るまでの経緯が丁寧に描かれている。
映画版を見たときによくわからなかった「シャイニング」についても、ちゃんと書かれている。
少しずつ始まる恐怖と狂気
ホテルが持つ魔力とも言える存在感、登場人物が少なくなるにつれ、それらが増していくのが目に見えていく、謎の言葉、過去の惨劇、夢か幻か?それともこれが現実か?
これから密に深まっていく中、重要な要素「シャイニング」
感受性のバイアスを上げ、これからの展開に期待を高める。
読了日:3月20日 著者:スティーヴンキング,StephenKing
片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫)の感想結論から言うと、いい感じに裏切られた。
探偵ものの少しハードボイルドな感じと、少し訳ありで不思議な登場人物たちは読み飽きることを忘れる。
常に何かしらの劣等感は、誰しもが持ち合わせていることが多いが、具体的な理由がある場合どう考えて行動するだろうか?
事件は起こるが、不思議な爽やかさで締めくくられる感じが、今まで読んだ道尾作品の中で一番気持ちを助けてくれたと思う。
読了日:3月14日 著者:道尾秀介
彼岸過迄 (新潮文庫)の感想主人公(敬太郎)の冒険への憧れから始まり、周りの関係人物の話から、仮想冒険に心惹かれる話。
かと思いきや、中盤以降の友人とその家系との付き合いから様相が変わる。
悲喜劇にある普遍のテーマを使いながら、どうにか受け入れる様は「それから」や「こころ」の様な遣る瀬無い、軟弱さは持ち得ないところは共感に値するが、如何せん煮え切らないのは、辛うじて動ける程度の陰性より発揮される力場からの位置エネルギー故なのだろうか?
私の感想もそういう意味では同様なのかもしれない。
読了日:3月12日 著者:夏目漱石
今夜は眠れない (角川文庫)の感想数ある宮部作品の中では陽の部分、家族の繋がりと突然の大金を起点に過去と現在を行ったり来たり。
この風の作品に見られる
弁士、宮部みゆきの語る文体は優しく、自分の内面の言葉に近いものが有り、気付くと文字の中に自分が取り込まれて行くのを感じて、あたかも雅男君になったような気分になる。
しかし、島崎君。君は何があってそんなに達観してるのかな?
最後に、人が亡くならないミステリーは読んでて安心感がある。
読了日:3月2日 著者:宮部みゆき
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