● ストレッチの誤り
パーソナルトレーナーの山崎です。
腕を伸ばそうと思った時、前腕の筋肉群はそこらじゅうが緊張し、肋骨の前面が緊張し、胸の筋肉が緊張し、腹の筋肉が緊張し、肩の筋肉が緊張し、、、
結局、背中や腕は伸びていない。。。
という現象が起こってしまっています。
ですので、どこが緊張しているのかという自覚が必要となります。
例えば、前腕の筋肉(特に肘周り)を触ってみると、そこらじゅうが硬くなっていることに気付くはずです。
特定の箇所(前腕など)が緊張していることに気付かなければ、肩凝りなど、根本的に改善されることはないでしょう。
※この自己評価が出来ない人は、まず他者に評価してもらってください。
肘周りにある特定の筋肉をゆるめながら伸ばすと、背中が伸びていくことが実感できます。
次に、別の肘周りの緊張箇所を触ってみると、別の背中の感覚が芽生えていくことが実感できます。
腕を前に伸ばすにしても、ボクシングであれば相手に強いパンチを当てることが目的ですが、
・目的とは違った身体の使い方をしており、無意識に緊張させている箇所に気付くこと
・緊張箇所をゆるめることによって、今まで使っていなかった箇所が伸びていくのに気付くこと
という気付きがあって、目的へと近付くことができます。
昨今、流行っているストレッチ(ストレッチング)は、肉体の生理的反応のみに視点を置いてしまい、本来の目的とは掛け離れた手段になっています。
筋肉はゆるんでいても、心と身体の意識は、対象から絶対に離れてはいけません。
一時的に筋肉がゆるんでも、意識までもがゆるんでしまったら、日常生活に戻れば身体は簡単に緊張してしまうのですから。
そういったリスクを最大限に考慮した施術をすべきでしょう。
もちろん、僕が最大限にリスクを軽減できているとは思っていないので、そうなるように工夫している最中です。
しかし、単なるストレッチの施術は酷すぎるので、もうちょっと自分の身体で検証を積み重ねてから、クライアントへ施しましょう。