すぐ無理と言う傲慢な人へ | 身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

身体の使い方の秘訣 〜運動の土台、整体の土台は、身体の使い方スキルUPにあった〜

身体の使い方をレベルアップさせる秘訣を公開しています。

美しい姿勢、変幻自在な動き、対人関係におけるベストな「間」、疲れにくい体質の構築など、身体を「思い通り」にデザインする方法、整体施術をレベルアップさせる方法についてお伝えします。



● すぐ無理と言う傲慢な人へ

パーソナルトレーナーの山崎です。


今日は生き方について書いています。
長文ですので、お付き合いいただける方は、時間のある時に読んでみてくださいね。



「私には出来ない、無理です」

あなたは、このように傲慢な発言をしていませんか?



先日、メルマガに書いたんですけど、ある日、起床してすぐに1時間ほど布団の中で体操をしていました。その1時間が、結構すごいみたいに扱われたので、驚いたのです。

内観(感覚と意識)しながら体操する時は、気付いたら夜が明けていたなんてことは普通にありますけど、起床後の体操は僕にとって珍しかったので記事にしたんですね。



「同じことに取り組んでいても、出来る人と出来ない人の差異はどこから生まれるのでしょうか?」



この問いは本質的であり、肩凝りや腰痛など身体の悩み、スポーツの上達、ビジネスの利益、人間関係を円滑にする、、、

など、全てに於いて共通することなのです。



「私には出来ない、無理です」

は、身体に痛みのある人に求めた体操の一つですが、その体操は痛みで苦しむのではない、ほぼ工夫をされていないにも関わらず、即「無理」と結論を導き出されるのです。



「いやいや、身体の痛みを根本的に取ることは、そんな簡単なことじゃないし、僕は、今日出来ると期待して体操をやってもらってるんじゃないんですよ」

と、いつものように60代の女性に対してダメ出しをします。



この場合、

・何故できないのか?
・できない要因はどこにあるのか?


に、『自身で気付いてもらうこと』が目的であって、「何故、できないか?」という問題の本質は、僕は体操中を見れば、もしくは体操をやる前から分かっていることもあります。



でも、学校の勉強じゃないんだから、僕が言葉にして答えを提供しても、「あぁ、そうですか」とか「なるほど」と頭(顕在意識)が理解するだけで、身体(潜在意識)は何にも分かっていません。身体を動かすことで、自分自身で「これか!」と気付く(できない要因を掴む)からこそ、心が動き、心と身体が初めて関係するのです。

僕は片頭痛が20年、ヘルニアで10年、運動劣等生というコンプレックスを背負いながら生きていました。自分で勉強し、整形外科で働き、それでも痛みや身体の悩みは尽きなかったような代物で、未だに納得するような身体には至っていません。もちろん、痛みが発生しにくい身体と身体の使い方にはなりましたが、「私には出来ない」とか「難しい」って簡単に口にするほど、痛みを取ることは簡単じゃないんですよ。

そりゃ程度によりますけど、20年間も苦しんできたものが、たった数回の体操で楽になるはずがありません。医師や柔道整復師らは、急激な外圧によって人が脱臼した時、整復することができますけど、慢性的に痛みのある人はその限りではありません。

何故なら、骨の位置を決定付けている『筋肉が無意識に緊張する癖』を、一発で取ることは不可能だから、ですね。その場で骨の歪みを元に戻しても、またすぐに癖が顔を出すことは目に見えているからです。



野球のサードランナーは、何とかホーム(ベース)に帰って得点を取るという使命があります。

野球をやったことのない人であれば、

・自分の脚力を客観的に知っている
・リードの幅に気を付ける
・フライやライナーになったらサードベースに戻る
・弱いゴロで、ホームベースに帰れそうであれば突っ込む

その程度のことは想定できるかもしれません。



しかし、プロの走者であれば、様々な状況を想定しておかねばなりません。

・アウトカウント(0アウト、1アウト、2アウトのどれか?)
・相手投手のその日の出来(多少無理してでもホームに帰るべき?)
・守備位置の確認(内野の守備位置、外野の守備位置)
・守備の選手の肩の強さの見極め
・イニングの確認(どうしても1点欲しい状況?)、、、

など、ありとあらゆる場面を想定しておき、一瞬の判断によって行動する能力が求められます。

これを、草野球のおっさんが、「出来ない」「難しい」と言うのは当たり前ですが、難しいことをやらなければ、得点を奪う確率が下がるのです。だから、試合で結果を出すためには、練習の時から様々な状況を設定したトレーニングを行うことが必要となってきます。

簡単なことは既に身に付いているので、上達していくためには、難しいことや、今は上手くいかないことに取り組むしかないのです。



一応、僕も身体を改善することは難しいことが分かっているので、1日1時間のトレーニングとか、そんな趣味程度のトレーニングではなく、その数倍の量をこなし、それを数年間続けているからこそ、着実に身体が変わってきています。

この成長過程を応用しているのがビジネスです。独立して2年後、預金通帳に7000円しか入っていなかった時にはさすがに焦りましたが、僕自身は成長プロセスの中に身を置いていることを信じきっていたので、「私には無理です」と身を投げ出すことはありませんでした。※おかげさまで、3年目にはインターネットを通じて半年間で500万円以上の利益を上げることができました。



1日数時間やると言うと、難しいことのように聞こえますが、昨日の僕は有吉弘行さんや秋元康さん、ロンハー動画を5時間ぐらい見ていたように、好きなことを徹底的にやることから始めれば良いと思います。秋元康さんは作詞家と名乗っておられますが、作詞家だけでなく様々な仕事もなさっていますね。作詞家だけにこだわらない理由は、「好奇心の惹かれたままに動く」からだそうです。

このように、面白い考え方、企画を持った人たちの番組に触れることで、僕自身も生き方や企画のヒント、仕事としての商品の作り方などが学べるんですね。また、面白いと呼ばれる人たちでも、共通点や相違のある点も発見でき、自分にはどういう生き方が合っているのかなど、人生の進むべき方向性も定まってきています。

トレーニングも、動画を観るのに似たような感覚で、気が付いたら数時間経過していたというだけなんですね。



まずは、難しいこと、壁にぶち当たった時、さじを投げ出さずに工夫するという、精神力を身につけなければ、何事も上手くいくことはありません。壁を上から乗り越えるのか、遠回りして隙間を探すのか、少し下がって助走をつけてから乗り越えるのか、その辺りは状況次第ですが、「無理だ」と諦める選択をするのは、工夫してからにすべきです。

僕自身もお金に困っていましたし、周りの人もお金に困っている人が多かったので、何とかお金の悩みを解決できないかなと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取ろうと通信講座に申し込んだ時もありました。これは諦めてしまいましたが、形を変えて『お金の悩み』を解決するサポートは、もうすぐ形にできそうです。

これも「人の役に立ちたい」という想いが、すぐに諦めるほど小さくないのです。片頭痛や腰痛という悩みを解決したいという想いも同じように、すぐに諦められるほど、僕にとって小さな悩みではなかったから、本当に解決できるまで取り組むしかなかったのです。

今でも「もっと短期間で解決へ導けないか?」と、トレーナーや整体師として試行錯誤していますが、最初から簡単に解決できると思われていたら、いざ取り組むと諦めてしまう人が多いでしょうから、正直に「難しいですよ」と書いています。



世の中にあることは全て難しいのです。それを商用の言葉で「〇週間で〇kg痩せる」とか、「1発で痛みが取れる」とか、「ブログをやれば儲かる」みたいな、表面上の言葉に踊らされているだけなのです。

その言葉を見て人の心は動きますから、僕もこういう言葉を使うことはありますけど、自分自身で為したこと以外の言葉は使わないように注意しています。消費者に回る時も、その言葉を使っている人の言葉が信用なるものか、見極める眼を持っておかなければ、踊らされる人生を送ってしまうのではないでしょうか。。。



つまり、僕自身、自分が為したこと以外、自分のことすら全く信用しないようにしています。もちろん、他人のことも全く信用していないし、他人に期待することもありません。自分の子どもですら、信用や期待はありません。

「信じる」という言葉を使うのであれば、何があっても一生信じるので、「裏切られた」「傷付けられた」という言葉を一生使ってはいけません。「裏切られた」「傷付けられた」という言葉を使ってしまう人は、相手のことを信用しているようで、最後までは信用していないからです。

僕なら日野先生がされていることは、自分よりも信用できることです。自分が出来ないことを体現され、自分にない言葉を使っておられますので、僕は自分なんかを信用するのではなく、先生の感触に近付くこと、先生の言葉が自分の言葉になるまで取り組み続けるしか、確信を得られることはありません。それまでは、自分を信用してはならないのです。



自分を信用しないということは素晴らしいことです。「この施術は、クライアントの役に立っていないんじゃないか?このトレーニングは、クライアントの役に立っていないんじゃないか?」と、自分自身に疑問を持てる人は、素直で真摯に生きている人でしょう。

自分がやっていることなんて間違っている。だから、ただただ真実に近付くように取り組むしかない。

という真摯な姿勢がなく、行動を起こせない人が、どうやって真に顧客の信頼を得ることができるのでしょうか。



セラピストやトレーナーの中には、真摯な人もいらっしゃると思います。そんな真摯な姿勢を抱いている人たちに、クライアントに喜ばれる手段を手にしてもらいたい。

僕自身もそんな姿勢を抱いているので、自分自身が妥協しないように心掛けています。まだまだ妥協しているところはあるだろうと、自分を信用しないようにして、これからも生きていきたいと思っています。