● 打ち明けられない悩み
パーソナルトレーナーの山崎です。
今日、知り合った人は僕のお客さんではないんですけど、その人の話を聞いていると、手術によって〇〇を切除されたり、「ステ〇イドを服用せよ」という指導を受けていたりと、容易に片付けられる問題ではない話をしてくれました。
僕は日常から知り合う人と身体の話になってしまうことが多く、いつの間にか身体や人生相談を受けることが増えてきています。
そうした悩みを聞き、自分が役に立てることを実感することで、自身の存在価値を確かめているのかもしれません。
でも、こちらから、根ほり葉ほり聞いているのではなく、本人の口から話されるんですけど、無意識のうちに何かテクニックを使っているんでしょうか(笑)
話を聞いていると、自身の病気に対して相当なリサーチをされていました。
同じ悩みを抱えている人のブログを見つけ、2通りの全く逆の意見にも目を通し、自分はどちらを選択すれば良いかなど、悩みながら判断されているそうです。
患者としては、例えば『風邪をひいたら冷やすのか、温めるのか?』のように、全く逆の選択肢のどちらかを選択しなければならないので、判断に迷いながらも決断するしかない状況です。
その前に、初めて出会った僕のような人間に、悩みを打ち明けるのに相応しくない場で相談してもらえるには、ある条件があります。
幾ら相手に知識をひけらかそうが、自分の身分や資格を明かそうが、人が人を信頼し、本音を語ってもらえるまでの関係を構築するのは難しいですね。
接骨院オーナーの安西さんは、自身が生徒として通っていた料理教室の生徒さんが、全て安西さんのクライアントさんになられたそうです(笑)
そんな話を聞いて「羨ましいなぁ」なんて思っていましたが、僕もそんな感じに近付いているみたいですね。
痩せたいとか、脚を細くしたいとか、そういう悩みは他所でしてもらいたいんですけど、この人のように『本気で悩んでいて、人に相談することをやや諦めている人』に対して、役に立てる存在でありたいと思っています。
この人も、表面的には問題を隠していても、心の奥底に不安があったから、誰にも言えない悩みを打ち明けてくださったのだと思います。
完全に忘れていたら話してくれないでしょうし、話せる人がいないこと自体がストレスになっているんです。
「一緒に悩んだるで!」
すぐに解決できる問題だとは思っていませんが、こちらの覚悟が相手の悩みと同じレベルになっているからこそ、心を開いてくれたのだと思います。
そのような覚悟とは、表面上の言葉だけでは絶対に伝わりません。
正面から向き合うことを体現できない限り相手には伝わらないので、『和身塾スクール』の最重要課題は、相手に対して正面から向かい合うことなのです。
あなたは、人に対して正面から向き合うことができますか?