▶ 全人格的全体運動体
スポーツトレーナーの山崎です。
今日はボディケアの仕事をしてきました。
僕はのべ1万人以上の人の身体を触っていますので、その人の身体の状態やレベルは見たり触ったりすれば大抵分かります。
それはプロなので当たり前のことなんですけど、ご本人には分かりません。
僕は親父を心の底から尊敬していますが、直してほしいことは幾つもあります。
その例は、
自分の身体を雑に扱うこと、
権威ある人の話、情報を信用してしまうところ
です。
医者の話に耳を傾けたり病院に通っていましたが、ヘルニアの手術を2回もしました。
その間も幾度となくぎっくり腰になり、ブロック注射を打ってもらっていました。
当時の僕は自分もヘルニアで苦しんでいましたので、親父に何を言っても耳を傾けてくれませんでした。
その後は心臓の手術です。
10日間ほど意識不明の状態が続きました。
そんな親父はスモーカー、酒飲み、筋トレを好む、ガンガンバリバリの交感神経型。
親父の身体は超加圧状態に陥っていました。
身体の外側に向かって力が加わっている身体でした。
ボディケアで働く先輩の身体を触ったのですが、先輩も親父同様に超加圧状態です。
注意ではなく警告をして、本気で身体を改善するように脅しておきました。
不安にさせることの弊害もありますけど、そんなことよりも身体は既に警告の信号を発しているのに、本人は信号に気付いていません。
親父、先輩だけでなく、お客さん、クライアントさんにもおられます。
これが僕の言う、
『自分の身体は自分が一番大切に扱ってください』
です。
こちらの方が心配して、本人は平気な顔。
そして、ドカンと体調を崩されます。
これは、様々な年齢層の方、健康な方、病気の方、アスリートなど、多種多様の人の身体を見たり触ったりしてきたから分かるのであって、若い人には分からないことです。
ですから、若いトレーナーさんは、責任の負えない言葉を発したり、警告を発することはやめましょう。
肉体的なストレスを取り除くことで解決できる問題もあれば、その肉体を作っている心の問題を修正しなければ解決できない問題もあります。
その人を作っている過去、未来を全て含めて『今の身体』があります。
人の身体を全体で観て修正するというのは、未だに本当に難しいことなんだと実感しています。