昨日のはなしは、人はいなくなっても事業はつづくよどこまでも ということでしたが、今日はなんでしょうか。
では、つづき。
「では、せんせい、会社というものは誰のものなのでしょうね。わからなくなってきましたよ。わたしは今日の今日まで、わたしのものだと思っていましたが、せんせいと話していると、会社というものが、わたしの意思だけではどうにもならないものなんだと、あらためて気づかされましたよ」
わたしは、少し、話が早急すぎたなと反省し
「社長、当然、会社の支配権は社長のものです。まだまだ、第一線で働いていただきたいし、誰しもがそれを期待しています。ただ、一流の経営者は自分の時代だけでなく、その後までも目配せをされているのではと……。ここまでの会社を一代で築かれた社長ですから、当然、自分の会社の行く末を真剣に考えていらっしゃるとかと。それで、差し出がましいですが、少々、突っ込んだお話しをしています」
と言いました。
「まあ、まあ、そんなに気を使わないでくれないか。いいんだよ。わたしは今まで、お金を稼ぐことばかり考えていたんだが、そろそろ、いろんなことを考えなくてはならん時期にきたということだな」
「いやいや、会社はお金を稼ぐことですから大きくは変わりません。社長が直接するのではなく、誰かが社長に変わって稼いでくれるように、社長がすることを考えるのです」
「なんだか禅問答のようだな」
ふむ。
「とにかく、社長、それは、人を育てる。または、人に譲る。ということです。なにごとも引き際は肝心です。社内外の関係者はその引き際を見て、社長または御社の力量をみるのではないでしょうか。それは終わるのではなく始まるのです

とわたしは笑顔を見せて言いました。
「新月くん。わたしはあなたの笑顔を見ていると、なんだか楽しい仕事人生を送れているような気がするよ」
社長は笑って、わたしにそうおっしゃいました。
今日はここまで。
新月仮面は熱いですね。
つづきはまたまた。
あなたのための新月仮面でしたヾ(@°▽°@)ノ。