かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -85ページ目

官能小説「放課後の夜」八十二

それはまさに、良雄が頭の中でずっと思い描いていた理想の体位だった。


後ろ向きになった奈津子に寄り添い、まだ上を向いているモノの裏筋を柔らかな尻の肉に当てる。


そのまま奈津子の背中に自分の胸を、腹をくっつけ、両腕を腰にまわして、ひしと抱き締めた。


(おお…。)


思っていた通り、この体勢はしっくりくる。


良雄はまた目の前にある奈津子の艶めいた黒い髪に鼻を近づけ、ほのかに香る香気を吸い込んだ。


手のひらで、奈津子の胸を揉んだ。


高揚感が増してきた。


安心感のある人の体の暖かさと、女の柔らかい肌の感触。


それに、無防備な女体を背後から襲うという、この危うい背徳の悦び。


五感の全てを震わすその悦楽に、良雄はうっとりと目を細め、夢見心地にとろけた自らの魂を奈津子の白い背中にゆっくりと沈めてゆく。


しかし、そんな惚けた気持ちとは裏腹に、良雄のモノはさっきよりも硬度を増して、弾けんばかりに奈津子の尻を圧迫している。


良雄は試しに腰を動かして、モノを奈津子の尻に何度かなすりつけてみた。


(ああ…気持ちいい……。)


もうそれだけでもかなりの興奮を覚え、続けていけばイってしまうのではないかと思い、腰の動きを止めた。


「 フフ…波川くん、焦らしてるの…? 」


ふいに奈津子が言った。


「 ううん、違うよ…。 」


(そうか、先生は焦らされていると思ったのか…。)


良雄は頭の隅でそう考えて、うっとりした気分を引きずりつつ、体を少し離していよいよ本当に後ろから交わる構えをとった。


モノに手を添え、突き出されている奈津子の股間に近づける。