かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -226ページ目

読書感想「吉原手引草」松井今朝子

一昨年の作品なんですね、これ。僕が読んだのは去年の年末なんですけど、去年読んだ本の中では一番面白かった。直木賞穫っただけあります。

話の筋は、吉原のトップクラスの、ナンバーワンと言ってもいいくらいの葛城という花魁の失踪事件の真相を、一人の男が関係者に話を聴きながら追及していく、という感じのものです。

その関係者、つまり女郎を斡旋する海千山千の遣り手ババアとか、その葛城のお客さんとか、女衒のオッサンとか、色んな人の話をインタビューみたいに聴いていくんですけど、その話が実に面白い。

葛城のことだけじゃなくて、吉原の仕組み、作法、裏話と、興味深い話が満載です。

文章も語り手が実際にしゃべっている感じで書かれているので、気楽に読めます。難しいことはないと思います。

まだ読んでなかったら、吉原について少しでも興味あったら読んでみてほしいですね。