かわぞうの小説集「官能小説・ひとりごと・etc」 -178ページ目

官能小説「放課後の夜」三十九

(今日は…中途半端には終わらせない。)

視覚から嗅覚から指先の触覚から、そして内なる性への憧憬から押し寄せる興奮の波を泳ぎながらも、良雄は秘かに決意する。

首筋に漂う色香、大人の脂粉の気、奇跡のように美しい丸みを帯びた胸の感触。

良雄はその胸を傷つけるのを恐れながらも、心の奥の強い憧れが諦めを許さず、手はいやらしく動き続ける。

(昨日とは違うんだ…。)

と己の心に念じて、探り探り、ゆっくり手を動かす。

そして言葉にならない想いを吐息に変え、まだ火照りのない白い肌を暖める。

その暖かさを肌の奥に封印するために粘り着く舌を這わせる。唾液が絶妙な潤滑油となって。

「 ふうう…ん… 」

奈津子が眉間に皺を刻んで息を漏らす。

(先生、気持ちいいんですか…?)

体が震えるほどの愛しさを、繊細な指先に込めて奈津子の奥底にある背徳の欲望を誘い出す。たぶらかすように。

それでも奈津子の女の芯は、良雄から見てもまだ少し硬いような気がした。

良雄は再び訴えかけるように口づけをした。

舌を入れる。その舌は敵軍の開城を迫るかのごとくに表向きは優しいが、内なる芯に良雄の意志を強弁するものが籠もっている。

「 あは…ん… 」

奈津子が悶えてわずかに体をくねらせる。

奈津子の反応に拒絶する気配がないと確認すると、良雄は嬉しさと感動に酔いしれて目を細めた。

少しずつ、徐々に奈津子の中の何かが溶け始める。

良雄は口づけで奈津子の更なる変化を促しつつ、胸を触り続けていた手をあの美しい脚へ持っていった。