*動詞には、「他動詞」と「自動詞」がある
「他動詞」・・・4格の目的語(を)をとる動詞 Ich liebe dich (I love you). あなた(を)
「自動詞」・・・それ以外の動詞
完了時称
英語ではすべての動詞でhaveを助動詞とするが、独語での助動詞は、haben(have) とsein(be)の二つあり、動詞によってどっちになるか決まっている。
seinをとる動詞・・・自動詞のうちの半分(「場所」と「状態」の「移動・変化」を伴う動詞)
habenをとる動詞・・・すべての他動詞と自動詞のうちの残りの半分
*「場所」の「移動・変化」を伴う動詞・・・gehen(go), kommen(come), fallen(fall)
*「状態」の「移動・変化」を伴う動詞・・・werden(become), sterben(dei), wachsen(grow)
Ich habe das Buch schon gelesen(read) = I have read the book already. *助動詞構文なので「ワク構造」になる
Er ist von dem Baum gefallen = He has fallen from the tree.
*独語の動詞の完了分詞(過去分詞ともいう。過去形とは異なるので注意)は、ほとんど「ge」が付くのでわかりやすい
lieben(love), liebte(loved), geliebt(loved)
*geが付かない動詞の大部分は、(be, emp, ent, er, ge, ver, zer, miss)が付く動詞、つまり非分離動詞
versprechen(promise), versprach(promised), versprohen(promised) *sprechen(speak)にverがついた非分離動詞
1.現在完了
Soeben(just now) habe ich einen Brief bekommen. = Ich habe soeben einen Brief bekommen.
*ドイツ語では、ふつうの文では、動詞・助動詞は一般的に2番目に置かれる。その原則を守るため、副詞を先頭で強調する時(英語では普通しないが)主語と動詞がひっくり返る(定形動詞倒置)
Ich habe heute Zeit. = Heute habe ich Zeit.(「今日」を強調している)≠ ×Heute ich habe Zeit.(間違い文)
*定形動詞(定動詞ともいう)とは、主語が決まった時の動詞のこと<-->不定形動詞(動詞の原形のこと)
*bekommen は非分離動、よってgeはつかない。bekommen, bekam, bekommen(×gebekommenではない).
*前つづりのある動詞は、その前つづりのない動詞(基礎動詞)の変化に従う。 kommen(come), kam(came), gekommen(come)
Die Sonne ist schon unter(under) den Horizont gesunken.
*ドイツ語では、過去形はあまり使用されない。ほとんど現在完了形で過去を表現するのが特徴
*過去でも、その過去が現在と繋がっている場合(を表現するとき)は、現在完了形を使う
*完全な過去のことに過去形を使う(が、日常会話では、過去形を使うことはほぼ無い)
*過去形は、過去完了形との相対性を表現する場合に使われることが多い(2.過去完了、参照)
*ついでに、、、ドイツ語では、英語と異なり、現在進行形は存在しない
*現在形で、現在進行形を表現する(できる)。どっちの意味かは、その状況で判断する(日本語と似ている)
2.過去完了
Ich ging zu(to) seinem Büro, aber(but, however) er war schon nach(for, after) Hause gegangen.
*gehen(go), ging(went), gegangen(gone)
*aber以後の文は過去完了形<-->前の文(過去形)
Der Anruf kam, nachdem(≒接続詞としてのafter) sie das Haus verlassen hatte.
*nachdem以後の「副文」は文は過去完了形<-->「主文」は過去形
*接続詞には、並列接続詞と副詞的接続詞と従属接続詞がある。aberは並列で、 nachdemは従属
*並列接続詞の場合は定動詞正置、副詞的接続詞では定動詞倒置、従属接続詞の場合は定動詞は最後に置かれる定動詞倒置
*Ich denke, also bin ich. also(so, therefore) は副詞的接続詞(副詞が接続詞として転用された。よって倒置になる)
*denken(think), dachte(thought), gedacht(thought)
*従属接続詞の後ろの「副文」は、「主文」の前に置かれると「大きな副詞」として扱われる。よって、その主文は定動詞倒置
Als(When) er noch klein war(定動詞倒置), starben seine Eltern(定動詞倒置).