蒸し暑い午後。
先日の彼女の微かな残り香が、記憶の底で甘く湿りながら漂い続け、私は抗うすべもなく、今日もまたあのホテルへと足を運んでいた。
今日の彼女は、先日よりもなお一層、妖しく艶めいていた。
シャワーすら浴びていない生のままの身体から、ふわりと立ちのぼる匂い――それは、熟れきった果実の皮を剥いたときのような、甘く濃厚な香りだった。
彼女は一切のためらいなく私に跨がると、白くなめらかな胸を、まるで供物のように私の眼前に差し出す。
その柔らかな乳房に頬を沈めた瞬間、肌の熱と香りがいっせいに私を包み込み、私は舌先で乳首をゆっくりと転がす。
彼女は切なげに息を呑みながら、その胸をさらに強く押し当ててくる――その下のほうからは、湿った音がじんわりと立ち上がっていた。
指先を伸ばすと、熱を帯びた肌の奥には、すでに蜜が溢れていた。
私は口で胸元を愛撫しながら、左手で熟れた果実を優しく支え、右手の指先で、その奥深くへと誘い込む。
人差し指がゆっくりと沈み込むたびに、薬指は小さく硬い粒を撫で上げ、時に執拗に、時に焦らすように弾いた。
彼女の身体はしなやかな弓のように反り返り、喉奥から洩れる吐息はやがて言葉を失い、ただ甘く蕩けるような音へと変わっていく。
そして、ひときわ深い震えののち、彼女は静かに息を潜めながら、満ち足りた笑みを浮かべた。
──だが、私はまだ知らなかった。
このあとの彼女が、まるで夜の底に棲む魔物のように、さらなる官能の深淵へと私を導き、
ベッドの上で理性のすべてを溶かし尽くすような、濃密で淫らな悦楽の海へと引きずり込んでゆくことを。
