心臓移植 | 心不全Diary(拡張型心筋症)

心不全Diary(拡張型心筋症)

拡張型心筋症成人患者の会 管理人兼会長です。
2022年12月心不全で入院、2023年7月に拡張型心筋症と診断されました。元大学非常勤講師(退職)。
*病気に関する記事はすべて一患者の個人的な感想です。不正確な情報が含まれる可能性があります。あらかじめご了承下さい*

 

2023年12月の大学病院循環器内科受診で、

こんごの治療方針のお話が出ました。

 

一番重要な問題が「心臓移植の希望登録をするかどうか」でした。

 

今の大学病院に通いはじめた初回の診察時にも、

主治医の先生からこの説明を受けてはいました。

 

重大な決定になるので即答ができず、

先のばしにしていましが、

ついに向き合わなければいけない時期にきてしまいました。

 

私の患っている拡張型心筋症は難病で、

現在の医療では、完治するには心臓移植しか方法がありません。

 

しかし心臓移植の希望登録をする場合、

登録には年齢制限があります。

 

私は来年末の12月(約一年後の誕生日)には60歳になります。

登録希望の場合は、来年の前半中に手続きを開始しましょう、

 

60歳になるまでに必要な手続きを終えないと、

登録が難しくなります、

とのことでした。

 

※追記①※

後日、先生から

「65歳まで登録できますが、現状として今のところ60歳までに登録した方ばかりです」

とのお話がありました。

 

先ほど、「心臓移植について考えるのを先のばしにしていた」

と書きましたが、本当に重い問題だと思います。

 

そもそも「あなたは心臓移植をしたいですか」と聞かれて、

即答できる人は少ないのでは。

 

精神が健康である以上、

何歳であっても、身体がどんな状態であっても

「生きたい」と思うのは、生き物として当然だと私は思います。

「死にたいか」と聞かれればもちろん「死にたくない」と答えますけれども、

 

心臓移植は日本ではまだポピュラーなイメージがなく、

ドナーの方の生命をかけたご厚意と表裏一体の行為でもあるので、

他の治療法とは違って、気軽にはとてもとても、、と感じることも多いと思います。


 

また、他の方(私よりもずっとお若い皆さま)のブログを拝読すると、

ICDや CRT-D の植え込みや補助人工心臓(VAD)を経て、

 

新しい希望の一歩として移植の登録へと進み、

待機生活をされている方が多くいらっしゃいます。

 

 今回の私のように「年齢制限」が登録のきっかけ、

という話は、あまり目にしたことがありません。

 

そもそも、登録にはさまざまな条件があり、検査も必要です。

それらをクリアできる自信もありません。

 

主治医の先生からも、移植の登録希望をしても

かならず登録できるわけではなく、

はじかれることもあると聞いています。

 

心臓移植待機コースに進まない(進めない)場合、

 

今までどおり薬による治療を続けつつ、

必要に応じて ICDや CRT-D の植え込みをし、

移植を前提としない補助人工心臓の植え込み(VAD)をする、

 

という流れになるようです。

 

医療は日進月歩しているので、

新しい治療法や新薬がどんどん生まれます。

 

それで しぶとく10年生きられたら70歳、

ねばって20年生きられたら、80歳です。

それもまた良し、ではあります。

 

でも再来年あたり、もう移植登録は不可能だけれど

思っていたよりも早い年齢でいきなり状態が悪化したら、

 

「ダメ元でも、登録に挑戦しておけば良かった」と後悔しそうでもあります。

 

拡張型心筋症は、

進行ペースも症状も人それぞれだからなのか、

難病だけあって症例数が少ないからなのか、

 

「○✗年後は、おそらくこうなっている」と、

パターン化して予想できないところが難しいと感じています。

 

とにかく自分の命がかかっているので、

まずは一回、真剣に考えようと思います。

 

この年末年始は

日本臓器移植ネットワーク(JOT)や厚生労働省をはじめ、

各種学会や研究センターの情報をインターネット経由その他で集め、

読み込みたいと思います。

 

でもブログが一番、

表面的ではない生きた情報の宝庫だと感じています。

 

個人差のある情報、かんちがい情報もありえることを承知で、

自己責任で、読ませていただいています。

 

「これ読んどいたほうがいいよ」という情報がありましたら、

お教えいただければ幸いです。

 

※ 追記②※

もしこの記事を読んで、心臓移植の希望登録の年齢制限や、

手続き全般について気になる方がいらっしゃいましたら、

どうかご自身で医療機関等にご確認いただければ幸いです。