2023年12月 循環器内科受診 | 心不全Diary(拡張型心筋症)

心不全Diary(拡張型心筋症)

拡張型心筋症成人患者の会 管理人兼会長です。
2022年12月心不全で入院、2023年7月に拡張型心筋症と診断されました。元大学非常勤講師(退職)。
*病気に関する記事はすべて一患者の個人的な感想です。不正確な情報が含まれる可能性があります。あらかじめご了承下さい*

 

今年最後の大学病院 循環器内科受診に行ってきました。

 

今回はいつもの血液検査にプラスして、胸部X線検査がありました。

 

今年3月時のX線検査と比べて、

心臓が小さくなっているとのことです。

 

今回と過去のX線検査結果の比較画像を

プリントアウトして見せていただいたのですが、

 

残念ながら正直、素人の私が見ても、

違いがよくわかりませんでした。

 

言われてみれば、今回のほうがほんの少しだけ小さい気がするかもしれない??

くらいで、喜びのリアクションも薄く申し訳ない感じでした。

 

しかし、

数値的にも明らかに小さくなっていますと

主治医の先生に言っていただいて、嬉しかったです。

 

血液検査の結果も良くなっていて、

 

NT-proBNP値(心臓の負担度がわかります)が

ギリギリですが正常値になりました。

 

正常値が125以下のところ、

今回の数値は124.2です。

 

薬の量が増え続けているので、

明らかに薬が効いているおかげだと思います。

 

「薬効」という言葉を、人生ではじめて身体で理解し、

父が歯医者でしたので医学にはもともとなんとなく親しみがありましたが、

薬学にも、心から感謝するようになりました。

 

拡張型心筋症は現在のところ、

心臓移植をしない限り「完治」はしません。

 

ですので、数値が良くなっても病気が「治った」わけではなく、

今の私は「病状が安定しつつある」にすぎないのですが、

 

体感的にもずっと楽になりましたし、

「現状維持」しやすくなったのが嬉しいです。

 

主治医の先生に

「今年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします」

とご挨拶して、今年の大学病院受診は終りとなりましたが、

 

最後に「今後の治療方針と心臓移植登録」の話が出ました。

 

これは長くなりそうなので、

別テーマで書かせていただこうと思います。

記事はこちらです。)

 

 

胸部X線検査

 

X線検査では心臓の形と大きさ等がわかります。

今年3月撮影時よりも、心臓が小さくなったとのことです。

 

「心臓の大きさ」をあらわす数値については、

こんご要お勉強です。。

 

NT-proBNP値の推移

 

NT-proBNP値は、

心臓への負担が大きいほど高くなる数値のこと。

 

同じく心臓への負担を表す指標として、

BNP値もよく使われます。

 

私は、主治医の判断でNT-proBNP値を重視していきましょう、

ということになっています。

 

BNP値とNT-proBNP値には

正の相関関係があるわけではなく、

単純に比較はできないようですが、

ざっくりと

 

BNP値が40-100、

NT-proBNP値が125-400 なら

「軽度の心不全の可能性があるので精査、経過観察」

 

BNP値が100-200、

NT-proBNP値が400-900 なら

「治療対象となる心不全である可能性があるので専門医による精査要」

 

とのことです(社団法人日本心不全学会HP)。

 

〈これまでの経緯まとめ〉

2023年12月(通院)NT-proBNP 124

2023年11月(通院)NT-proBNP 203

2023年10月(通院)NT-proBNP 178

2023年9月 (通院)NT-proBNP 183

2023年8月 (通院)NT-proBNP 175

2023年7月 (通院)NT-proBNP 207

2023年6月 (通院)NT-proBNP 172

2023年5月 (通院)BNP 68 / NT-proBNP 212

2023年4月 (通院)BNP 68

2023年3月 (通院)BNP 109

2023年2月 (通院)NT-proBNP  944

2023年1月 (通院)NT-proBNP  1,093

2022年12月(退院時)BNP 257

2022年12月(入院時)BNP 1, 060

(2023年1月と2月は、単位がBNPではなくNT-proBNPになっています。)

 

EFの推移

 

EFとは、心臓(左室)の収縮力(ポンプ能力)を測る指標です。

通常の駆出率は50-60%以上。

 

今回はEFの検査はしていません。

 

これまでの推移は、

2023年7月(通院) 36%

2023年2月(通院) 30%

2022年12月(退院時)22%