⭐︎苦しみと喜び、自己肯定感を知る
大学時代⭐︎


頑張って勉強して
東京の早稲田大学に入学。

私の所属した学部は
「国際教養学部」という
とても変わった学部。
日本にいながら色んな学問を
英語で学ぶ。
学生の1/3は外国人、1/3は帰国子女、
海外に行ったことのない学生が
逆にマイノリティーという、
異国感溢れる環境でした。

私はこの環境で、
またもや劣等感に悩みました。


唯一人よりできるようになった英語も、
その環境では普通以下でした。

個性が溢れる人達に囲まれ、、、

それでも何となくふわふわと、
普通の大学生らしく、
サークルで沢山お酒を飲んだり、
バイトをしたり、
友達と遊んだり、過ごしていました。

でも何だか、心からの満足はないような、、


そんな中、
大学のプログラムで
再び一年間イギリスに交換留学します。


そこでまた私はまた大きな影響を
受けます。



⭐︎イギリス留学生活⭐︎


ロンドンから電車で1時間程の場所にある
大学で寮生活が始まります。


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ハリーポッターに出てくるような、
お城のような校舎でした!


現地の学生と同じ様に授業を受けて
課題を出してテストを受けて単位を取る、
という、厳しいものでした。


授業がきつい、、
言ってる意味が良く分からない、
英語が思う様に話せない、
天気が悪い、
食べ物が微妙、、


でも自分にとって1番苦しかったのは
結局は、「自分」がない、ということに
気付かされてしまうこと。


出会う友達は、例え年下であっても
自分の考えを持っていて、
それを堂々と発言していました。
アイデンティティー」を確立してる
ように見えました。


授業中でも
現地の授業では
自己主張しないと、居ないのと同じ。
語学の壁もありましたが、、
日本のことを聞かれても十分に
答えることができない、
自分の考えを持てない、ということに、
コンプレックスを強めていきました。

人と話しても、自分の劣等感が
顔を出してしまう。


「折角イギリスまで来たのだから
 結果を出さなきゃ」
「もっと英語を上手くならなきゃ」
「もっと自分の考えを話せるように
  ならなきゃ」
「自分はダメだ、、」
   
色んな「〜べき」、「〜ねば」が
自分を縛り付けて苦しかった。

今思えば、おそらく少し鬱のような状態だった
と思います。

繰り返す、
自分って何だろう?」という問い。

どこに行ったって、
  自分が自分自身を見つけない限り、
  自分のアイデンティティーなんて
  見つからない
と強く思いました。



それでも留学中は辛いことだけではなく、
沢山の喜びや感動もありました!


私の唯一の特技、人に恵まれること。
大学で出会った、多国籍の友達。
イギリス、スペイン、イタリア、フランス、
アイルランド、韓国、ヨルダン、イスラエル、
ドイツ、シンガポール、
もちろん日本人の素晴らしい友達も。
色んな文化の価値観を教えてもらいました。

私は言葉を気にしていたり、自分に自信が
無かったけれど、友人達はそんなこと
お構いなしに受け入れてくれ、
仲良くしてくれました。

やっぱり人と心で繋がれることは
本当に嬉しいし、異文化交流は楽しい。



そしてもう一つの大きな喜びとの出会い。

それは「美しいものに触れること

今までアートや美に関して
さほど興味はありませんでした。


ただ一緒に留学した日本人の友達が、
視野が広くとても感性豊かな子で、
その影響も受けて 


オシャレなロンドンの街を歩いたり、
ファッションに興味を持ったり、
美術館に行ったり、
映画やミュージカルを観たり、
感性を刺激することを沢山しました。

そして色んな国に旅をしました。

フランス、ベルギー、イタリア、ドイツ、
ギリシャ、スペイン、、

時には友達と、時には一人で、、


一度、国境を越えれば、
違う気質の人がいて、違う文化があって、
価値観があって、
それぞれ違う色がある。
その国にある個性が
いつも私を魅了しました✨


パリの女性的でどこを歩いてもとびきり
美しい街並み。

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神聖なモンサンミッシェル。

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ローマの荘厳な建築物、それに重なる夕焼け。

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街全体が美術館のようなフェレンツェ。

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ギリシャで親友と一緒に観た風車と夕焼け。

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バルセロナのガウディ建築に溢れた、
ビビットな街並み。

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圧倒的なサグラダファミリア。



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元々感動が薄かった私ですが、

世の中にこんなにも美しいものが
  あるんだ!!!

美しいものを見てこんなにも心が震えたことは
人生で初めてでした。。

この頃、閉じていた感性がぐんっと
広がった気がします。
  
 


また帰国前に少しだけ、南仏にホームステイを
しました。
英語よりも更に分からないフランス語の
環境へ。
想像以上に喋れず、そこでプチ鬱が悪化
するのですが笑、、



そこで感銘を受けたこと、

フランスには「アペラティフ」という、
夕飯の前に食前酒を楽しむという文化があり、
お庭やバルコニーで、甘いお酒を飲みながら
つまみをつまみながら、
家族と語らう時間が毎日ありました。


ホストファーザーから一度、
「日本人は機械みたい」
「人間は機械じゃないよ」
とぐさっとくる言葉を言われました。

もちろんお父さんは何か大昔のメディアか
何かでそういう印象をもっただけかも
しれません。

でも人生のゆとりや楽しさを重視する
フランスの人からは、日本人は働きすぎで
どこか均一な印象があったのかもしれません。


「幸せって何だろう?」
「理想のライフスタイルって何だろう?」
  そんな問いを持ったのも、
  この頃でした。



そんなこんなで、
苦しみと喜び、感動が入り混じった留学生活が
終わりました。
 

留学生活は苦しかった。。
でも同時に感性の扉が開き、
色んな価値観に触れ、
私の世界に彩りが増しました。 

そして、色んな国籍の人と
色んなことをシェアし、心を通わすことが
出来た✨

世界の「美しさ」と「多様さ」を知ることが
できた。

そして日本を外側から見ることができた。


「自分とは何か」
そのはっきりした答えは分からなかったけど、
そのヒントは得た。

苦しさも含めて、
本当に自分の人生を豊かにしてくれる
財産になりました✨