『神の子、山本KID徳郁さん、41歳の若さで逝く』
神の子が天に昇った。
山本KID徳郁さんが胃がんで亡くなった。
まだ、41歳の若さだった。
2004年の大晦日、K-1王者魔裟斗とのドリームマッチの興奮は、
いまでも忘れられない。
体重差が10キロというだけでもありえない話なのに、
魔裟斗が絶対に有利なK-1ルールで果敢に挑んだKIDの
姿に鳥肌が立ったものだ。
なんとKIDは、魔裟斗からダウンを奪った。
結果、2-0の判定で負けてしまったが、いろいろなハンデを
考えれば大健闘だ。
願わくば、総合ルールで見たかったものだ。
二年後の2006年の、アマチュアレスリングの宮田選手との
四秒で終わった衝撃の「飛び膝蹴りKO」試合も鮮烈に記憶に
焼きついている。
山本KIDは、危険で、野性的で、いままでに
いないタイプのファイターだった。
俺も、総合格闘家の中で一番好きな選手だった。
もう、KIDの試合が観られないと思うと、本当に残念でならない。
天国で、酷使した体を休めてほしい。
合掌