『新堂冬樹作品集パート①』
1作目
血塗られた神話 (講談社ノベルス)
●1998年8月(講談社)
●黒新堂
<あらすじ>
債務者への過酷な徴収からかつて「悪魔」と恐れられた、街金融の経営者・野田秋人にある日、惨殺された新規客の肉片が届いたのを始まりに、関係者が惨殺されていく。事件の影に浮かび上がる、かつて愛した女性。惨殺は野田に対する復讐の始まりなのか―。
2作目
闇の貴族 (講談社ノベルス)
●1999年6月(講談社)
●黒新堂
<あらすじ>
眼球が飛び出した惨殺死体が見つかった。それは倒産整理会社の経営者・加賀篤が目をつけた破産寸前の企業の社長だった。加賀は自身の部下をはめて犯人を殺させ、数十億の金を手にする…。いつしか巨万の富と権力を手にし、「闇の貴族」と称される加賀。だが、既に崩壊は始まっていた。
3作目
ろくでなし (講談社ノベルス)
●1999年12月(講談社)
●黒新堂
<あらすじ>
黒鷲―不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。しかし無力な黒木の眼前で婚約者の未優が凌辱され、自殺した瞬間、伝説の取り立て屋は凋落した。2年後、レイプ犯の写真を偶然目にした黒木は再び黒鷲として蘇り、復讐に爪を研ぐ…。
4作目
無間地獄
●2000年5月(幻冬舎)
●黒新堂
<あらすじ>
金のためなら財産どころか命も狙う闇金融を営む富樫組若頭の桐生は膨大な借金を抱えたエステサロンのトップセールスマンの玉城をカモにしようとする。端麗な容姿と巧みな話術で女たちに高価な商品を売りつけていた玉城は、桐生の仕掛けたワナにはまってすべてを奪われる…。金と己れだけ信じて這い上がる暗黒の魂のレクイエム。
5作目
カリスマ (上)(下)
●2001年3月(徳間書店)
●黒新堂
<あらすじ>
妻の病を治したい、子供を一流中学に入学させたい…。人の弱みにつけこむ勧誘方法で、「神の郷」は設立から十年、二千人の教徒を有する宗教法人に成長した。教祖の神郷宝仙は、金銭欲や性欲などあらゆる欲望の滅失を説く一方、自身は三百五十億の金を教徒から毟り取り、六百人の女性教徒と関係を持つ。金や情欲に溺れる神郷の過去に何があったのか―。