『新堂冬樹全作品紹介⑧』
●2009年2月(新潮社)
<あらすじ>
結婚生活15年を超え、夜の営みを重荷に感じていた編集者・京介。そんな京介を誘ってきたのは、売れっ子作家・岡セイジの若き美人秘書・澪香だった―。背徳と知りつつ、過激な性愛に溺れていく美女と野獣。その関係に気づいた岡は、京介の妻・真知子にそっと魔の手を伸ばす…。
●2009年2月(光文社)
<あらすじ>
竹林英太(たけばやしえいた)は中学教師。真面目な性格でなにごとにも一生懸命、自分ではお人好しだと思っている。そんな彼が恋をした。離婚してから初めての、本気の恋だ。しかし、スナックのホステス・桃華(ももか)との恋路には、粗暴な常連客が立ち塞がっていた。彼女を、そして二人の未来をまもるために、竹林は行動に出る。…それが、延々と続く地獄絵図の始まりだった。
●2009年3月(徳間書店)
<あらすじ>
『私は、自分が生き残るために、命じられるがまま両親と姉を殺しました』今世紀最大の犯罪と言われる連続監禁殺人事件をモチーフに…。
☆犯罪史上最悪の「北九州一家監禁連続殺人事件」をモチーフにした作品だ。
報道されている範囲でも鬼畜のかぎりを尽くした犯人だが、取材を進めて行くうちに
わかったことは、もっと凄惨かつ悪辣な拷問が行われていた。
本作品を書き上げるのには本当にエネルギーが必要だった。
「無間地獄」「溝鼠」がエンタの地獄なら、「殺し合う家族」はリアルな地獄だ。