『新堂冬樹小説プロデュース☆森下千里さんデビュー作完成!』
タレントの森下千里さんの小説プロデュースを
引き受けて一年強。
ついに、デビュー作が完成した。
芸能人の書く本と言えばゴーストライターのイメージがあり、また、
現実問題、ライターに書かせている場合が多いが、森下さんは
ガチで執筆した。
もともと、プロの作家並みの文章力があった彼女だが、
ここに至るまでの道程は大変だった。
プロの小説家には、文章がうまいだけではなれない。
才能があるからこそ、森下さんには、かなり厳しく指導した。
普通の人間なら、嫌になってやめるくらいの厳しさだ。
新堂プロの所属タレントよりも厳しく言ったこともある。
河出書房新社 尾形編集長
実際、森下さんにたいしての数分の一の厳しい指導で小説家への道を
断念したタレントさんは何人もいる。
心折れることなく、俺や版元の河出書房新社の尾形編集長の
アドバイスを聞き入れ、課題点を克服し、素晴らしい作品へと仕上げた
根性と本気度には頭が下がる思いだ。
そう、本気度。
小説家は、有名だからと簡単になれる職業ではない。
才能があってあたりまえ。
努力してあたりまえ。
同じくらいの才能があって同じくらい努力している人間が競い合えば、
「小説家になりたい!」
「絶対に小説家になってやる!」
という思いの強いほうが勝つのだ。
森下さんは、誰よりもその「本気度」が強い人だ。
順調に行けば、デビュー作は来年の春には書店に並ぶはずだ。
彼女なら、二作、三作と出版を重ねることのできる本物の小説家になれる
だろう。
愉しみだ。
またな!