『ロビン・ウィリアムズ』
ロビン・ウィリアムズが自殺したというショッキングなニュースを
聞いて、しばらくの間、呆然としてしまった。
俺がこの二十五年、変わらず好きなハリウッド俳優のベスト3は、
ロバート・デ・ニーロ、トム・ハンクス、そして、ロビン・ウィリアムズだった。
ロビンと言えば、コメディからヒューマンまで幅広い役をこなせる名優だった。
彼の約60作品近い出演映画の9割は観ているが、
純粋で無邪気な人柄がとても好きだった。
昔から思っていたのが、瞳の奥に宿る優しさと哀しさ。
コメディ映画でおかしなことをたくさんやっていても、彼の瞳の奥から
いつも物哀しさが窺えた。
若い頃にドラッグをやっていたことをカミングアウトしたり、
同じくドラッグで逮捕された俳優が世間で叩かれているときに
擁護するコメントを出したり・・・よくも悪くも不器用で馬鹿正直で優しい人だった。
彼の作品はどれも好きだが、中でも『奇蹟の輝き』、『グッドウィルハンティング』、
『パッチアダムス』はロビンの優しさや物悲しさがマッチした役柄で
お気に入りだ。
中でも『奇蹟の輝き』は一番好きだ。
事故で死んだロビン演じる夫を失ったショックで、奥さんが心を病み
自殺してあとを追ってくる。
しかし、自殺したことで奥さんは地獄に行ってしまった。
天国にいたロビンは、自らの危険を顧みず妻を救出するために地獄に
向かった・・・という魂の世界の話なのだが、ある意味、「究極の愛の物語」だ。
ロビンは、皮肉にも自ら命を絶ってしまった。
とにかく、ショックとしか言えない。
ご冥福を祈ります。