『幸せへのキセキ』
~ストーリー紹介~
閉鎖されていた動物園を買い取り、
家族とともに再建した英国人ジャーナリスト、
ベンジャミン・ミーの回顧録をもとに、
最愛の妻を亡くした男が動物園を立て直すことで
悲しみを乗り越えていく姿を描いたヒューマンドラマ。
主演はマット・デイモン。
妻を亡くして半年がたつベンジャミンは、
新しい場所で新しい人生を始めるため郊外に家を買う。
悲嘆に暮れ心を閉ざす14歳の息子と7歳の娘を連れて
引越したベンジャミンは、家の隣に閉鎖中の動物園があることを知ると、
ある思いを胸に動物園の再オープンを目指す決意をするのだが・・・。
ハリウッド男優の中で、俺の好きな5本指に入る
マットデイモンの新作DVDを観た。
ストーリー紹介は上に貼付しているので
割愛するが、タイトルにあるファンタジー的な
奇跡が起こる話ではなく、
人間の「強さ」「弱さ」「勇気」
「心の傷」を通して、「無償の愛」の力によって
バラバラになりそうだった家族の絆を取り戻すという
感動のストーリーだ。
驚いたのは、これが実話だということ。
こちらが、実際のベンジャミンファミリーだ。
マットデイモンも、こういう父親役を見事に
演じられる歳になったものだと思いながら観ていた。
俺がマットデイモンという「天才」を初めて知った
「グッドウィルハンティング」だ。
役者としても凄い新人が出てきたものだと思ったが、
さらに驚いたのが、この作品は彼がハーバード大学生のときに
彼自身が書いた脚本で、『アカデミー賞』の脚本賞を受賞したことだ。
幼少時に父親からひどい虐待を受け心にトラウマを持つ天才的数学の
才能を持つ不良という難しい役どころを見事に演じきっている。
もともとは、好きなハリウッド5本指男優のひとりで、
精神科医の役で出演しているロビンウイリアムズ目的で
観た映画だが、ロビン相手にマットデイモンは互角以上の
存在感をみせつけた。
「リプリー」だ。
「リプリー」は、1960年代に歴史上最も美しい顔を
持つ俳優と誉れ高かった
↑
アラン・ドロンが主役・・・トム・リプリーを演じた名作映画
「太陽~」よりも原作に忠実に作られた映画なので、
↑
マットデイモンはアラン・ドロンのリプリーとは
正反対の「キモ~いゲイのリプリー」を演じた。
↑
(ジュード・ロウ演じる親友ディッキーに想いを寄せ
熱い眼差しでみつめるリプリー)
そのへんの事情をなにも知らないアメリカの
批評家達は、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」と
単純に比べて、「なんて不細工で気持ち悪いリプリー
なんだ!」と散々な評価だったらしい。
あくまでも二枚目に悪のヒーローを演じたアラン・ドロン
とは違い、原作に忠実に「不細工でキモいリプリー」を
演じきったのだから、俺は逆にマットデイモンの役者力に
驚いた。
そしてこの「リプリー」は、映画史上、もっとも美しい映像を
持つ「ミステリー映画」という評価を受け、アカデミー賞でも
映像の賞を取っていた。
役によって包容力のあるパパにもかっこいいスパイにも
キモいホモセクシャルな男にもなりきれるマットデイモンは
やはり素晴らしい。
またな!