『俺のお勧めシリーズ・(シャキーラ編)』
海外の女性アーティストで、俺がよく聴くベスト3は、
リアーナ、アリシア・キーズ、そして、今日紹介する、
本家「エロかっこいい」のシャキーラだ。
激しいヒップロールを駆使するベリーダンスの
インパクトが強く、「尻セレブ」などありがたくない
キャッチフレーズをつけられているシャキーラだが、
彼女のアーティストとしての才能は物凄い。
“優美な者”という意味のシャキーラは中南米コロンビア
出身で、8歳で作曲し、11歳でギターを弾き、13歳で
ソニーミュージックコロンビアで専属契約したという天才少女だ。
「ヒップス・ドント・ライ- feat.ワイクリフ・ジョン」は
全米、全英で1位を獲得したのをはじめ、
40カ国以上で1位を記録、
女性アーティストによる今世紀最大のヒット曲で
同年で最も売れた大ヒット・ソングになった。
ビヨンセの最新アルバムDX盤の目玉として
収録された「ビューティフル・ライアー~華麗なる反撃」で
夢の競演を果たし、こちらも大ヒット。
翌年、映画『コレラの時代の愛』の主題歌「ディスペディーダ」が、
ゴールデン・グローブ賞(08年)で最優秀主題歌賞にノミネート。
2009年にはオバマ大統領就任式で
スティーヴィー・ワンダーらとパフォーマンスし、
世界中の人に視聴された。
俺が驚いたのは、彼女はほとんどの楽曲の
作詞、作曲、プロデュース、アレンジまで
手がけているということだ。
ベリーダンスを始めとするセクシーな動きも、
彼女自身が感じたままを表現しているらしい。
そして、ラテン圏から全世界に進出するために、
辞書を片手に母国語ではない英語で作詞したという
努力家だ。
これぞ、まさにプロフェッショナルと言えよう。
シャキーラの歌の好きなところは、太く強い低音から、
高く澄んだ裏声まで自在に操り、しかも、耳に残る独特の
クセ(ラテンミュージック的な巻き舌みたいな感じ)のある歌い方だ。
リアーナもそうだが、「世界的に売れる秘訣」は、
単純な歌のうまいへたではなく、「聴く者のハートに訴えかける」
感情や表情のある声だと思う。
ウチのダンスヴォーカルユニット『Assassin』の
ヴォーカルの新垣樹里15歳も、俺の言う
「歌声に表情がある」タイプで、将来は、
世界に通用するアーティストに育てるつもりだ。
因みにシャキーラは、派手なセクシー路線の
イメージとは懸け離れた、
スペイン語、ポルトガル語、英語、イタリア語、アラビア語も
話す才色兼備な女性で、ユニセフの親善大使でもある。
最後に、United Nationsから表彰された際の彼女の
言葉で締める。
「私達が今日帰宅する頃には、
今生きている960人の子供が死んでいる、
ということを忘れないで欲しい」