『これ以上の名作はない①』 | 新堂冬樹オフィシャルブログ「―白と黒―」Powered by Ameba

『これ以上の名作はない①』



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1972年 『ゴッドファーザーパートⅠ』 主演 マーロンブランド 


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1974年『ゴッドファーザーパートⅡ』 主演 アル・パチーノ

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1990年『ゴッドファーザーパートⅢ』 主演 アル・パチーノ



あの世界的名作『ゴッドファーザー』シリーズ三部作は、


もう、100回くらい観ている。


1972年公開のパートⅠと1974年公開のパートⅡが


アカデミー作品賞を受賞した。


いまだかつて、正編と続編がアカデミー賞を連続受賞した


ことはない。


『ゴッドファーザー』は、俺の人生のバイブルであり、


新堂冬樹作品の根源と言ってもいい。


こんなにも「男の色気」に溢れる映画はない。


『ゴッドファーザー』を、ただのマフィア映画と思ったら


大間違いだ。


父親→息子→甥と、数十年間に亘り、


「せつなき血の宿命」に挑んだ男達の一大叙情物語だ。


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一大勢力を誇るコルレオーネファミリーのボス、ビト・コルレオーネ

を演じるのは名優、マーロンブランド。


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ビトは、「信頼」をなによりも大切にし、裏切り者は徹底的に


叩き潰してきたが、ファミリーにたいしては、

深い愛情と優しさで接する、偉大なる大ボスだった。


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そんなビト(写真右)も、老いと時代の変化には


勝てず、コルレオーネファミリーは衰退してゆく。


ビトは、ファミリーを守るために、マフィアを忌み嫌い


海兵隊になっていた三男・・・


マイケル・コルレオーネ(アルパチーノ)を、後継者に


指名する。



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マイケルは、悩んだ。

マフィアとは、正反対の道を歩んでいた。


しかし、愛する父を、兄弟を守るため・・・


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(ボスへの忠誠を誓うファミリー)

マイケルは、苦悩と葛藤の末にコルレオーネファミリーの


新しいボスになることを決意した。

ドン・マイケル・コルレオーネの誕生の瞬間だ。



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父、ビトのときとは時代が変わった。

人情や家族愛だけではファミリーを守れないこと

を悟ったマイケルは、非情で冷徹な男へと

変貌してゆく。


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「勝つ」ために、障害となる人間を次々と

闇に葬り去った。

「力と頭脳」で、敵組織を潰してゆき、

コルレオーネファミリーは父ビトのときよりも

さらに強大な組織となっていった。


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邪魔者は消す。

マイケルは言った。

「歴史は教えてくれた。この世で一つたしかなことは

・・・人は殺せる」

と。

そんな非情で冷徹なマイケルを、身内も恐れ、

誰も口出しをできなくなった。


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「力と金がなければ、ファミリーを守れない」

マイケルが非情で冷徹な男になったのは、

いまでは自分を恐れ、陰口を叩く身内・・・

ファミリーを守るため、彼なりの愛の証だった。

そんな悩めるマイケルの胸のうちを、誰も知るよしがない。

マイケルがファミリーを守り、組織が大きくなればなるほど、

彼は孤独になってゆくのだった。



 この記事を書いてるだけで、鳥肌が立つ。

『ゴッドファーザー』が、血で血を洗うマフィアの抗争劇を

扱った映画でありながら歴史的名作として

後世に語り継がれているのは、人間模様をしっかりと

描いていること、そして、キャスト達の素晴らしい演技だ。

俺がとくに好きなのは、二代目ボスのマイケルだ。

孤独の中でも、決して弱いところをみせずに、

「非情な男」を演じ続け、次々と敵を潰してゆく。

最後には、家族を裏切った兄のことも・・・。

もちろん、殺人がいいと言っているわけではない。

あくまでも、これをビジネスとして置き換えた場合、

マイケルのように「絶対的信念」のもとに

行動することは、そうそうできるものではない。

男が惚れる男・・・俺はマイケルほど「色気」のある

役柄をみたことがない。


パート②に続く。