『10代の三浦友和観と40代以降の三浦友和観』
十代の人達は、三浦友和さんと言えば、
「ALWAYS 三丁目の夕日」「流星の絆」「陰日向に咲く」
「薔薇のない花屋」「沈まぬ太陽」などでいい味を出す
しぶ~い俳優さんというイメージがあるだろう。
だが、40代以降の人達は、彼のもうひとつの
「歴史」を知っている。
三浦友和さんは、いまで言う超イケメン俳優として、1970年代に
女子高生、女子大生などの黄色い悲鳴を浴び続け
ていたのだ。
友和さんと言えばやはり、あの伝説的大スターの山口百恵さん
との百友コンビ・・・通称、ゴールデンコンビを抜きでは語れない。
トップタレント同士の共演は社会現象にまでなり、俺が知っている
だけでもふたりが映画に共演した本数は12本にもなる。
ふたりが出演するとテレビの視聴率も上がり、かの有名な
「赤いシリーズ」は、平均視聴率25パーセント、最高視聴率は
軽く30パーセントを超えるという、いまのドラマ界では考えられない
数字を残した。
映画、ドラマ、雑誌、CMと、「ゴールデンコンビ」を
目にしない日はないというくらいに引っ張りだこだった。
そんなふたりは、私生活でもパートナーとなり、
1980年に中継された挙式は国民的行事の
ような盛り上がりをみせた。
百恵さんは結婚を期に人気絶頂のまま芸能界を
引退し、その後、根強いカムバック説にもなびかず
に主婦としてしっかり「三浦家」を守っている。
まさに、良妻賢母の鑑だ。
友和さんは、百恵さんが引退してからしばらくは
あまりにも「ゴールデンコンビ」が鮮烈過ぎた後遺症もあり
露出も減ってしまったが、四十代を過ぎてからは円熟した
俳優の魅力を身につけ、二十代のアイドル俳優だった頃と
百八十度違うイメチェンに成功し、映画にドラマに引っ張りだこ
の存在になった。
これからも、「欠かせない名俳優」として末永く活躍してほしい。
またな!