『復活・新堂的名作シネマ①』
『グッド・ウィル・ハンティング』
新星マット・デイモンとベン・アフレックが共同で脚本を書き、
見事にアカデミー脚本賞をさらったさわやかな感動作である。
ウィル・ハンティングは、生まれつき天才的な頭脳に恵まれながらも、
幼児期の虐待のトラウマにより周囲に固く心を閉ざし、
荒れた日々を送る青年であった。
そんな彼が、ロビン・ウィリアムズ演じる精神分析医マクガイアと出会い、
カウンセリングを受け始める。
しかしウィルの心の空洞は暗く深く、容易に心を開くことはなかった。
一方マクガイアも最愛の妻を亡くし、
その悲しみから逃れられずに苦しんでいるのだった。
癒されない心をもつ人間同志が、もがき苦しみながらも理解しあい、
再生の道に歩みだしていく姿が熱い感動を呼ぶ。
マット・ディモンがウィルのナィーブな個性にピッタリで、
みずみずしい魅力を放っている。
新堂コメント
名優の域に近づきつつあるマット・デイモンは、
若手の中で俺が最も好きな俳優だ。
驚くのは、本作品は彼がハーバード大学在学中に執筆した脚本
であるということだ。
やはり好きなロビン・ウィリアムズとの「演技合戦」は見応え十分。
ラストは、胸が張り裂けそうな感動を覚える。
大西洋を往復する豪華客船、バージニア号。
この船には楽譜を読まずに即興で演奏する、1人の天才ピアニストがいた。
その男はこの船で生まれ、以後一度も船を降りたことがなかった。
『ニュー・シネマ・パラダイス』で世界的名声を得た
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、壮大なスケールで描く叙事詩である。
生まれた年にちなみ、
1900(ナインティーン・ハンドレット)と名づけられたピアニストを、
個性派スターのティム・ロスが演じる。
ジャズピアニストとのピアノ対決、シケで揺れる船の大広間で
ピアノごと移動しながらの演奏など、
伝説にふさわしい名場面が次々と展開する。
新堂コメント
同監督は、名作、『ニューシネマパラダイス』も撮っており、
そちらのほうがメジャーだが、俺的には『海の上の~』の
ほうが好きだ。
主役のティム・ロスの「孤独な天才」の演技ぶりは賞賛に値する。
『ひまわり』
ナポリで幸せな結婚式を挙げたジョバンナ(ソフィア・ローレン)と
アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)。
だがアントニオは厳冬のソ連戦線に送られ、行方不明になってしまう。
戦後、復員兵から夫の情報を集め、ひとりモスクワを訪ねるジョバンナ。
だが、そこで見たものは、アントニオの新しい妻と可愛い娘の姿だった・・・。
戦争によって引き裂かれる男女の悲劇を情感豊かに描き、
デ・シーカ監督+ローレン+マストロヤンニのトリオが紡いだ
数々の傑作の中でも最も人気の高い感動作!
新堂コメント
『ゴッド~』と並び、名作中の名作だ。
愛する人が戦場で記憶を失い、そこで命を助けてくれた女性と家庭を
持つという、非常にせつない物語の主人公を歴史的大女優である
ソフィア・ローレンが見事に演じている。
本作品のテーマ曲は、あまりにも有名だ。
『フェイク』
いつかは昇格してやろうと夢みるうだつのあがらないマフィアの役を、
『ビッグ』
ある日突然子どもから大人になるという奇想天外なアイデアが受け、