『「有言実行」の男』 | 新堂冬樹オフィシャルブログ「―白と黒―」Powered by Ameba

『「有言実行」の男』



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12月31日、魔裟斗選手が有終の美を飾って引退した。


引退試合の相手は、魔裟斗選手が過去2戦2敗で唯一勝ってない


相手であるアンディ・サワーだ。(写真肩車している選手)


魔裟斗選手とは2、3年前の彼の誕生パーティーに知人に


連れられて行ったくらいで特別な知り合いでもないが、


テレビや新聞を通しての「強気一辺倒」な発言に共感を


覚える。



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アイツなんかに俺が負けてみ? K-1終わっちゃうよ?」


これは、魔裟斗選手の首を狙うK-1期待の新星、


佐藤嘉洋選手(写真左)との試合前の発言だ。


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(宣言通り、勝利を収めた魔裟斗)


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「本当に打ち合ってくれるの? 俺、いま、ムチャクチャ強いよ」


これは、総合格闘技の雄、川尻選手(写真右)との一戦を前にした


記者会見での発言だ。


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(激闘を制し有言実行を果たした魔裟斗)



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「最後まで格好良く生きたい。最後まで格好つけて一番強い俺で辞める…」


これは、2009年の4月1日の、引退発表会見での発言だ。


このとき、魔裟斗選手は大晦日の引退試合まで三試合残していた。


普通なら、「もし一試合でも負けてしまったら・・・」と考え、


そのときに恥をかくことを恐れてなかなか言えない言葉だ。


そう、俺が魔裟斗選手に親近感を覚えるのは、常に強気な発言により自分に


プレッシャーをかけ、追い込み、「無茶苦茶努力する」という姿勢で


「有言実行」を果たしてきた。


たしかに、彼はビッグマウスかもしれない。


だが、結果がともわなければ「一番恥をかき損をするのは自分」


ということを、誰よりもわかっていてたのも事実なのだ。


「ビッグマウス」は、結果がともなっていれば俺は素晴らしいこと


だと思う。


努力もせずにただ大きなことばかり言う「大ぼら吹き」とはわけが違うし、


また、自らはなにも行動しないで、


「だから言ったじゃん」「ほら、やっぱりね」と、


結果が出てから発言する「評論家気取り」の奴らより


何億倍も素晴らしいし大変なことだと思う。


その「有言実行」ぶりは、少し違う部分もあるが、亀田選手にも感じる。


魔裟斗選手の本当の姿が垣間見える発言を紹介しよう。


「彼が神の子なら、俺は努力の子」


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(神の子・山本KID)



これは、「神の子」、山本KIDとの人気絶頂同士の


スーパースター対決・・・「世紀の一戦」を前にしたときの


発言だ。


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「世紀の一戦」を制したのは、魔裟斗選手だった。


いやいや、この試合は数多くの格闘技を観てきた


俺も大興奮だった。


そして極めつけが・・・


「ひとつの事を諦めずに努力し続ければ、いつか良いときが必ず

くる。みんなつらいことがあっても、努力し続けてほしい」


これは、大晦日の引退試合でアンディ・サワーを下した直後、


リング上から魔裟斗選手が発した言葉だ。


そう、彼はともすれば世間から非難を浴びるような過激な発言を


している裏で、プレッシャーと戦いながら人一倍努力を重ねてきた


男なのだ。


とは言え、人間は好き嫌いのある生き物なので、


魔裟斗選手の生き様をどうしても好きになれない人も多いだろうし、


それはそれでいいと思う。


ただ、俺が言いたかったのは、彼は「有言実行」と「大ぼら吹き」の


どちらの烙印を押されてもおかしくない状況を、「努力」と「あくなき挑戦」


という武器を携え、最高の勝利を掴み取った男だということだ。


しかし、人生はまだ長い。


彼が手にした「勝利」は、格闘技人生においての話だ。


「あっという間の15年。でも、やってよかった。いまは嬉しい。悲しい気持ち

はゼロ。明日から新しい人生の旅立ち。俺の挑戦はまだまだ続きます」


試合直後の魔裟斗選手のコメントを聞いて、彼がこの気持ちを持ち続けている


かぎり、「残りの人生」でも勝利を掴み取るだろうことを俺は確信した。


みなさん、「努力」と「挑戦」の武器を手に、それぞれの人生の「勝者」に


なれるようお互いに頑張ろう!


またな!