『新堂シネマ①』
何回かにわけて
俺のお勧めの映画を紹介する
一本目は
『リプリー』
本作品は1970年代の不朽の名作
元祖イケメン俳優のアラン・ドロンが主演で
パトリシア・ハイスミスの原作『太陽がいっぱい』のリメイク版
なのだが
リメイクという認識は捨てたほうがいい
「劣等感」「虚栄」「嫉妬」「憧憬」
詐欺師の主人公・・・トム・リプリーの複雑な内面を深く抉りながら
スリリングに進んでゆく物語なのだが
アラン・ドロンが演じた初代リプリーの二枚目キャラクターを
本作品の二代目リプリーのマット・デイモンに求めてはならない
冴えない風貌 ドン臭い行動・・・・すべてがアラン・ドロン演じる
初代リプリーとは懸け離れている
アメリカでは評価が真っ二つの映画なのだが
批判する大半は『太陽がいっぱい』と『リプリー』を
同一のものとみなしているのだ
もう一度言う
初代リプリーと二代目リプリーはまったくの別の人物設定だ
俺は二作品ともそれぞれの味があって好きだが
どちらかを選ぶのならマット・デイモンの『リプリー』だ
『グッドウィルハンティング』という映画で
型破りな精神科医を演じた名優ロビン・ウイリアムズ
を相手に虐待により深い心の傷を負った青年を見事に演じた
ときから彼のファンになった
たしか彼はハーバード大学卒(中退?)で『グッドウィル~』では
アカデミー賞で脚本賞かなにかをを取った記憶がある
そう
彼は演じるだけでなく大学生の頃にアカデミー賞を取れる
ほどの脚本も書いていたのだ
いまでは『オーシャンズ』シリーズなどでメジャー俳優
の仲間入りを果たした彼だが
俺は『グッドウィル~』や『リプリー』の頃のマット・デイモンが好きだ
あと『リプリー』は映像美がとにかく美しく
それも必見だ
またな!