ケガというより、入院の思い出 | Tadのブログ

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ウロウロ、フラフラしている京都のAround40男(本業:診断“志”資格を持つ経営コンサルタント、副業:いろいろ)が、趣味の世界・日々思うこと・気づいたことなど、いろんなことを書いています。
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遠い昔の話です。

遠い昔の話?

遠い昔の話で・・・と言えば!

(下のYouTubeを再生して、冒頭の部分をよ~く聴いて!その後はBGMとして聴きながら読んで下さい) 




♪遠い昔の話で、新しいこの星が・・・ゴダイゴの『Holy & Bright』でした(笑)。


だって、「ああ、ケガの思い出って言えば、遠い昔の話だ・・・」ってなったもんですから。
(済みませんmOm)

その連想でこの曲が出て参りました(ゴダイゴも好きなものですから)。失礼しました!
(上の行の色の変わっているところをクリック!2009年9月9日の記事へ飛びます)



で、本題に戻ります。

ちょうど15年前の今頃の話です。
どっちかというと、ケガの思い出というよりは、「入院の思い出」ですが。


長らく本ブログを読んでくださっている方はご存じかと思いますが、私は若かりし頃、
青年海外協力隊に参加したことがあります。
赴任寸前で、ケガがあって(正確には「ケガを隠してた」)、赴任を延期させられました。

そのケガっていうのが「陥入爪」でした。

もともと私の爪は手足とも巻き爪気味です。足の親指の爪は特にそれがひどかった。
卓球を競技としてやってた間もずっとそれで悩まされておりました。

で、その15年前の今頃、陥入爪がひどくなり、化膿までしてしまっていたわけです。
そんな状態で開発途上国へ行ったら?答えは明白ですね。
そう、清潔でない水で細菌感染など起こしていたことでしょう。
破傷風とか肝炎に罹る可能性だってあったはず。

なので、青年海外協力隊事務局がですね、

「お前の両足親指のその爪、手術して、完治証明出るまで、赴任はさせないっ!」

って言うんです。
今思えば当たり前なんですが、その当時は、外国へ行きたくてウズウズしていたので、
そう言われた時は、奈落の底へ突き落とされたような気分でした(笑)。


そして、京都市上京区にある某KFI大学付属病院に入院し、陥入爪の除去手術を受けることに。
(今もそうかはわかりませんが、そこにはスポーツ選手の治療に明るい外科の先生がいらした
ので、そこを選択しました)

手術は2時間ほど。しかし、辛かったのはそのあとの経過観察入院の期間でした。

もちろん、両足の親指の爪の両端から5ミリずつくらいを根っこから切って取り除く
わけですから、生命に影響しない手術にしては大掛かり(?!)だったんじゃないかと
思います。執刀医も2名いらしたし、看護師も2名だった。
何ヵ所も縫ってますから、動かすことも当然出来なかったし。


問題は、20代前半の男がベッドの上で、日がな一日ジッとしていられないこと。
だって、両足の親指が包帯でグルグル巻きになってる以外は、どっこも悪くないのだもの!
しかも私は協力隊へスポーツを教えに行く身。身体動かしたくて仕方ない。
でも、動けない。動いたら縫合部分が開くし、ちょっと何かに触れるだけで患部が痛い。

あれは、大真面目に辛かったです。

昼間も横になっているから、夜に寝られません。
寝られなくて、相部屋病室の中でカーテンに仕切られた狭い天井を眺めながら、クヨクヨと
いろんなこと考えるのだけれど、考えれば考えるほどに寝られなくなる。

「いっそのこと、どこか内臓が悪くて入院してるほうがマシや」

って思ってました(それが甘い考えであることは、6年後にロンドンで思い知らされるのですが)。

あまりにジッとしていられないから、担当の先生に頼んで、車イスと歩行器を貸し出してもらい
病棟内をウロウロしたり、屋上へ行って夕日を眺めたり(自分の協力隊赴任国は西方向だったし)
しつつ時間を殺していました。
(正確な日本語は「時間をつぶす」でしょうが、本当にこの時は「時間を殺す」って感じでした。
英語で「時間をつぶす」は"kill the time"って言うんですよ、マジな話)


合計18日間の入院だったのですけれど、あ~ホンマに辛かった。
その時まで「自分の足で歩けること」が、こんなに有難いことだとは思いもしませんでした。
若い私には、良い訓練でした。



それが故に、今でも歩くのが苦にならないのかどうかは知れませんが、

「自分の意思で、どこへでも行けるのは、本当に素晴らしい」

って思います。車も嫌いではないけれど、やっぱり「歩く・走る・自転車に乗る」などの
自力移動のほうがしっくりきます。



だから、私はみんなに言いたい、「歩けるあなたは、もっと自分の足で歩こうよ」と。

(それは単に肉体的なことだけじゃなく、精神的にもね)

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