昨日 の続きいきます。
「どうしてクレンペラーとバレンボイムにこだわるか」ということですが、
クレンペラーについては、先月のところ で書きましたので割愛します。
バレンボイムにこだわる理由は、私が生でその演奏を聴いたことのある中では、
「最高のピアニスト」だと思うからです。
彼は、先妻のジャクリーヌ・デュ・プレによっても知られる人物です。
(二人の関係について意見は様々にありましょう)
また、ユダヤ人(バレンボイム自身もユダヤ人)とアラブ人の融合にも努めていて、
双方の若手音楽家からなるオーケストラの指揮者も務めています。
最近は自分のピアニストとしてよりも指揮者としての名声の方が高いでしょうか。
今年のウイーン・フィルの「ニューイヤー・コンサート」の指揮もしました。
NHKで放送していたのでご覧になった方も多いことでしょう。
YouTubeでもご覧になれますので、どうぞ↓。
ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2009 ワルツ「美しき青きドナウ」
ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2009 ラデツキー行進曲
で、私は幸運にも彼のピアノリサイタルをロンドン在住時代に2度聴いたことがあります。
どちらもベートーヴェンのピアノ・ソナタのリサイタルでした。
その中で、「この人はすごいっ!」と思ったのが、ピアノ・ソナタ第15番「田園」の演奏でした。
(交響曲第6番「田園」とは別の曲です)
こんな曲です↓。またまたYouTubeが開きますのでお聴きください。
しかもバレンボイムの演奏のものです。
しかし、私が持ってるDG(ドイッチェ・グラモフォン)のCDのものとは音源が違うみたい。
DGのやつのほうがもっとやさしくて、かつ活発な感じの演奏でした。
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第15番「田園」 第一楽章(その1)
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第15番「田園」 第一楽章(その2)
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第15番「田園」 第四楽章
このピアノ・ソナタ「田園」を生で聴いたときは、シビれました。
コンサートホールの隣に座ってたおじさんも「す、すごい…」って言ってまして、
そのおじさんと顔を見合わせて、「これ聴けてラッキーだよな」って言ってたくらいです。
と言っても、その感動は申し訳ないけれども、皆さまにはわかるまい(笑)。
まあ、いい。とにかく凄かったのですから。
それ以来、大ファンです。
しかし日本へはあんまり来てくれない(3年くらい前に東京へは来たかな)ので、
再び生で聴ける機会があるかどうか。うーん、微妙だ。
ということで、昨日のCD にこだわった理由を延々と脈略もなく書いてみました。
お付き合い有難うございました。
でもね、バレンボイムのベストCDはこのモーツァルトのピアノ協奏曲第25番 ではないのよねー。
また、そのうちに紹介します(ちなみに、そっちは今でも売っていて簡単に手に入ります)。