皆さまの中で、
大いに賑わった宴会の後片付けが「大好き!」って方はいらっしゃいますでしょうか?
(私は、それが割と好きなほうですが…)
衆議院議員選挙が終わりました。それぞれ悲喜こもごもあったかと思いますが、
「55年体制」が本当の意味で崩れることになった、というのが今回の結論かな、と考えます。
今回の選挙の結果は結果として、それでいいと思います。現時点での意思表示ですし、
それ自体は確かに「歴史的」であります。
しかし、何かが本当に変わるのか、もしくは変えようとするのかは、これからの話です。
もう50年以上も今のやり方でやってきていますから、そう簡単に変わらない部分もあるでしょう。
だから、まだ、本当の意味で「歴史は始まっていない」のです。
良くしたい、良くなって欲しいという部分が本当に良くなり、スリム化すべきだ、無駄遣いをなくすべきだ、
という部分が本当に実現して初めて、「歴史」になるのではないでしょうか。
日本の人々は、基本的に物事を「変えたがらない」傾向が強いと、外国にも住んだ経験上、思います。
そして、「右肩上がり」「末広がり」という言葉に代表されるように、常に未来は現在よりも発展・進歩
している(もしくは、して欲しい)、と考えがちでもある、とも思います。
しかし、「そうはならなくなってしまった。何かおかしいぞ…」と思い出して、「今のままじゃダメだ」
という想いの発露が昨日の選挙結果でしょう。
そういう機運でしたから、選挙は盛り上がり、最近になく「政治」というものに関心が持たれたことでしょう。
ですが、この「盛り上がりが終わったあと」が厄介ではないでしょうか。
盛り上がっている最中は、「夢」も「希望」もあります。
言い過ぎかもしれませんが、その間は「将来にうつつを抜かす」ことができるのです。
それが醒めたら?
それが「宴のあと」です。
今回の選挙で当選した方々は、落ち着いて結果を分析する間もなく、もう今日から「即効性」を期待
されます。そして私達も、また目の前の現実に戻っていくのです。
みんながみんな、頭を切り替えなくてはなりません。
(「選挙なんてカンケーねぇよ」っていう方は別でしょうが)
そして、後処理をしつつ、現実の世界で着実に「変化」を生み出していくことが必要になります。
「変えたくない」と思っても、変えないとどうにもならないことが出てくるでしょうし、
そうなれば「今まで通りの生活」すらおぼつかない人々が出てきます。
それは、政策が変わって利得から外れてしまう人々かもしれませんし、私自身かも知れません。
(まあ、私はもともと「持ち合わせ」が少ないので、どう転んでも大してダメージは大きくないけれど)
マニフェスト通りに行くならば、中小企業政策にも変化があるでしょう。今まで通りの政府系金融機関や
商工会主導の枠組みで行けるのかどうか。それに慣れてきた業界はやりにくくなる可能性もある???
中小企業診断士をはじめとする各種コンサルタントの支援の仕方も変わってくるのかもしれません。
ですが、「変化する」ということは、そういう痛みも伴うのが普通であると考えます。
ただ、その「痛み」を克服することによって、更に強いものを作りあげることができる、ということもまた
過去の様々な出来事からそれを証明することができるでしょう。
いずれにせよ、盛り上がった「宴のあと」は、しっかり後片付けをして、総括をして、火消しをして、
自分の立ち位置を見直して、また日常へ還る。そして、ちょっとやそっとの変化ではビクともしない
自分自身を作り上げる。
結局頼れるのは、政府でも役所でも組織でもなく、自分でしかない、ということで、まずは、私自身
頑張らないと、と思う月末の一日です。