中長ブロック4年生の髙橋惇央です。

予選会がやってくることも、このブログを書くことも、ずっと分かっていたことでしたが、いざ当日が近づいてくるとそれほど実感は湧きません。


4年生になってもまだ、予選会を目の前にして自信よりも少しだけ不安の方が勝っています。ですが、これくらいの気持ち成分の方が、全くなにも思わないよりも、なんだか健康そうです。


今、こうして最後の予選会を迎えるまでには、多くのことを犠牲にしてきました。





3年間毎日、朝晩走り続けなければ、もっとアルバイトをしてお金を得たり、あるいは将来に役立つ他のことに時間を投資できたのかもしれません。


試合や合宿のために使ったお金があればその分、友達と旅行に行くことができて、楽しい経験ができたのかもしれません。


朝練があるからと言って飲み会を断り続けていたら、怪訝な顔をされたこともありました。


週に1回のオフ日も、たいていアルバイトをするので、遊びに行けるのは稀です。


地元に帰省するタイミングも選べないので、家族や友達との旅行を見送ったり、、、。


そしてこれは現在進行形ですが、就職活動に割く時間を削って、毎日走り続けています。



ですが、全く後悔していません。


はたからみれば、「大学の部活なんかに必死になっている変な人」なのかもしれませんが、そう思われても、全く気にしません。


これまで "楽しかったかもしれない道" や "将来に確実に役立てられる道" を選ばずに、もしかしたら努力が報われずに、途絶えてしまうかもしれない道を選んできたのは紛れもなく、全日本大学駅伝を走りたかったからです。



少なくとも僕はこのチームに入って、他の場所で他のことをしていたら絶対にありえなかった、たくさんのことを経験させてもらいました。




全く褒められたものではない実力で入部してきて、それでもって入部から1年半近く怪我でほとんど練習には参加できず、ウォークと基礎トレーニングを毎日ひたすら繰り返していました。



僕のメイントレーニングは歩くことで、僕にとってのポイント練習は、競技場でのインターバルやペース走ではありませんでした。
新潟島をぐるっと周る、一周でだいたい100分ほどのコースをウォークするのが、僕にとってのポイント練習でした。


走れるようになった今でもお気に入りのコース



ジョグの動画にも映りませんし、ポイントの日も競技場の外にいましたし、試合にも出ることのなかった僕は、空気のような選手だったと思います。


正式に復帰するまでの期間、ずっと1人で練習をしなければならなかったので、冬の寒い日や雨の日に1人で歩き続けていると、メンタルがマイナスになる時もありました。



辞めたいと思ったことこそありませんでしたが、辛い思いはたくさんしました。



ほんとうにこのままで走れるようになるのか。走れるようになったところで自分は同期に追いつけるのか、戦える選手になれるのか。



このまま怪我が治らなかったらただ時間だけが無駄になって、自分にはなにも残らないんじゃないか、とか。


ひとりぼっちでいるのは苦しかったですが、毎日朝練へ行ってチャリ漕いで市陸やスワンに行って、なんなら合宿にも行って、今にも心が折れてしまいそうなところで投げ出さずに、そこまでできたのは、長距離パートの皆のおかげです。



こんな空気みたいな自分にも怪我の様子を聞いて気にかけてくれた先輩方。マネさん。怪我をして走っていない自分は当時それほどみんなとの関わりがなくて、正直話しにくいし気を遣う相手だっただろうけど、腫れ物扱いせずいてくれた同期。一緒にウォークしてくれた怪我経験のある人たち。皆さんがあんなにも優しくしてくれたので、僕は今ここにいます。



今になってみれば、10000mで歴代10傑入り、タイムだけ見ればチームでも4番手と、当時の自分では想像すらしなかったところまで来ることができました。



インカレで表彰台を逃して悔しがる自分。まだ自己ベストに納得のいかない自分。27大で対校6区を務める自分。


どれも入部当初の自分からは考えられないことばかりです。


それから、朝倉前主将も示してくれている通り、ウォーク、バイク、基礎トレの効果は絶大です。朝倉と僕が保証します。




これは過去の自分への答えですが、みんなが走っている時歩き続けた時間も、体幹をじっと我慢する時間も、みんなのレースを観ていた時間も、走っていない時間にやっていたこと全て、無駄なんかじゃなかったよ。




話を戻して、いよいよ予選会です。今年は3組目を任されました。


4年生としてやるべきことは、チームを勝たせること。
と同時に、髙橋惇央個人としては、自分の走りをみんなに見てもらうこと。
怪我をしている選手や、これからの予選会を走る後輩に、何かを感じてもらえるような、そんなレースがしたいです。



3組目のメンバーは北信越トップクラスの選手が集まりました。そんな中で新潟大学のメンバーとして走らせてもらえることを誇りに思いながら、格上相手に自分が行けるところまで、全力で挑戦します。







予選会当日やることリスト

◯中戸元貴を胴上げ
◯帰りのバスで美味しいお弁当を食べる
◯俺の推しそうたにーの苗字は田中じゃなくて中田だと伝える



チーム最底辺からの下剋上、最終回編です

あと6日!選手だけじゃないです。マネさん、中距離、オープン、サポート、全員で獲りにいきましょう!!!











おまけ
🦥  「ほっともっとといえばやっぱのり弁だよ!」
👩🏻  「え!1種類くらいなら追加できますよ?」
🦥  「じゃあ全部乗せのり弁食べたいです!」
👩🏻  「追加しておきます!」
🦥  「😸」

帰りのバスでのお弁当で1番人気を獲得した全部乗せのり弁は僕が選びました!すごいのは僕じゃなくて全部乗せのり弁当なのですが、自慢させてください🍱