Chieさん、

今日は思わぬ晴天で、風は強いけれどとてもよく晴れていたので、思い切って祐天寺に出かけましたよ。

そして、貴方に遭遇したように思います。あれはきっと貴方だろうと思うのです。違いますか?

本当は電車に乗って行こうかと思っていました。ほとんど家を出る状態だったのですが、急に気が変わって今日は車で出かけたのです。

そして、まずは丸の内に行きました。ちょっと所用もあったので、一旦車を丸の内に停めて、用事を済ませてからいざ予定した通り祐天寺に向かいました。

あの当時と全く同じです。溜池を抜けて、六本木も抜け、そして恵比寿。恵比寿はちょっと久しぶりでしたが、なんだかだんだん緊張して来たのです。目的地がどんどん近づいて来たからだと思います。そして、駒沢通りに入って中目黒を過ぎる頃、ドキドキ感はかなりなものになりました。

祐天寺のお寺を抜けました。するとすぐにあの懐かしい絨毯屋さんが見えました。この角を入って行くとまさにあなたが住んでいたあのアパートに出るのです。

でも、僕はまっすぐ行きました。車だったので、路地にあまり入りたくなかっただけのことです。

祐天寺の駅の入り口の交差点を過ぎるとすぐ右側に、あなたと一緒に入ったお蕎麦屋さんがありました。あのラッキーエビスが出たお蕎麦屋さんです。そして、その先の左手にあなたと行ったスーパーがありました。

涙こそ出なかったけれど、でもとても感動しました。

駒沢通りをそのまままっすぐ進み、環七に入って、目黒通りを通って戻って来ました。五本木の辺りをまた駒沢通りに向かって走って、駒沢通りに戻ると、また祐天寺に戻りました。

僕は駅入り口を左に入って駅前に向かいました。あのレンタルビデオのツタヤがありました。そしてまさに駅前のロータリーに入る手前でした。

突然貴方にそっくりな人が出てきたのです。僕はあれは貴方だと思います。虚をつかれたので、貴方もきっと一瞬なんだかわからなかったでしょうが、僕が乗っていたのはあなたと一緒によくドライブしていたあの車です。あなたが忘れるはずはありませんよね。

ロータリーを回って同じ場所に戻った時には貴方の姿は見えませんでしたが、それこそが、あれは貴方だった証だろうと思っています。貴方はきっと慌てて姿を隠したんですね。一緒にいた人の姿も見えませんでした。

貴方はずいぶん丸くなったのではありませんか?顔がずいぶん丸くなった感じがしました。少し、いや、かなり太ったのではありませんか?いい生活をしているんでしょうか?相変わらずグルメな日々を送っているんでしょうか?でも、健康のためにはあまりよくありませんね。ほっぺたにある貴方のそばかすが見えましたから、あれはやっぱり間違えなく貴方だったのだと思います。

でも、僕は別に貴方に会おうと思って祐天寺に出かけて行ったわけではありません。ただあの当時のことが懐かしくて、ちょっとあの頃の面影を探して見たかったのです。

でも、これで分かりました。行こうと思えば簡単に行かれるんです。今回は車で行ったので、今度は電車で出かけてみようと思います。

くれぐれも貴方に会うためではありません。僕らの思い出を拾いに行くのです。