今日はクリスマスイブイブです。この一年も随分早く過ぎ去っていきました。
こうして年末になると、これまでの事を振り返って色々考えることがあります。
今年も自分なりに頑張って尺八とフルートを練習して来たこと。5月からボランティアで日本語の先生を始めたこと。そして、今年も長年の友人というのか、師匠と言うのか、チリ人とスペイン語の勉強を続けて来たこと。そして、何よりもこの一年、なんとか頑張って仕事を続けて来たこと。それぞれのシチュエーションで起きたことや、感じたこと、そして指摘されたこと。様々なことがありましたが、今思い返すと特に印象に残っていることは、やはりどうしても3月の尺八の発表会であり、5月にそれまでのフルートの先生とのお別れがあり、6月から新しい先生とレッスンを始めたこと。そして、8月、3度目になるフルート発表会に出たこと。
仕事のことで、特に印象に残ったことはあまり思い出せないのですが、それは日々普通に仕事をこなしてきたということの裏返しかなと思っています。
そして、先日の日曜日は今年最後の尺八のレッスンが終わりました。来年の5月には人生3度目の尺八発表会が待っています。果たして、3回目の発表会はどんな事になることやら。ちょっと心配しつつも、まだどんな曲を演奏することになるのか決まっていないので、焦ったところで仕方がありませんが。。。
それにしても、フルートもそうですが、尺八も随分頑張って練習して来たなと思います。曲なりにも古典の本曲を数曲演奏し、それなりに吹けるようになって来ました。
このクリスマスの季節は、尺八よりフルートの方がずっとマッチしますが、でも、ミスマッチな尺八でこの季節を楽しむこともできるかなと思っています。
今割とハマっている曲は、この「恋慕流」と言う曲です。恋慕なんて言葉、僕にはトント縁のない言葉ではありますが、その昔この曲を尺八で吹きながら、流して歩いていた虚無僧なのか、尺八吹きなのかを想像する曲でもありますが、それ以上にこの曲名がなんとも懐かしい青春時代というか、昔の恋心というのかを思い起こさせて、ちょっとほっこりした気持ちにもなる曲です。
曲調からすると、別に恋心なんてものを思い出す曲調でもないかなとも思いますが、でも、他の尺八の本曲にはない、どこか明るさやワクワクドキドキするような感じがある気がするのです。それが僕がこの曲が好きな理由なのかも知れません。
ちょっと昔々好きだった人のことを思い出すような、そして、なんだか温かい気持ちになれる曲なのです。僕の勝手な思いですが。作曲した人の思いは分かりませんから。
さて、そんなわけで、クリスマスにちょっと和風ではあるけれど、ちょっと優しい気持ちになれるこの曲で、一人クリスマスの夜を過ごすのもありかなと思います。
そして、クリスマスが過ぎたら、まさに和の世界が待っています。尺八の出番でもありますね。
本当は、尺八で「春の海」を吹けたらまさに正月気分になれるのでしょうが、師匠に聞いたら、僕が春の海に挑戦出来るまでにはあと2年はかかるかなとのことでした。
なので、全く逆転現象ですが、正月にフルートで「春の海」を吹いて正月気分に浸るのもありかも知れません。「クリスマスに尺八で、正月にフルート」ってちょっと変かも知れないけれど、まああっても良いかもですね。(笑)
