前回、フラット屋根にして太陽光発電を置けるだけ置く方針の話をした。なんだかアメトピというものに掲載されたみたい(システムがよく分かってない)で、尋常じゃないアクセス数があったが、あまり共感を得られなかったのか、全くフォロワーさんが増えなかったのが悲しいところだ笑


『フラット屋根か三角屋根か』私は当初の考えではゴリゴリの三角屋根派だった。特に理由はないが、「三角屋根こそ日本家屋でしょ!」みたいな、まあカッコよく言えばノスタルジックみたいなしょうもな…リンクameblo.jp


さて、心機一転。太陽光発電をたくさん置いたら次に考えること、それはもちろんオール電化だ。(なにがもちろんなんだ⁈)



オール電化はご存知のとおり2009年ごろ、エコキュートの開発と電力会社による大々的なキャンペーンにより、「エコで安全、しかもお得」という観点から一気に普及が進んだ。しかしながら、東日本大震災の際に、電気が復旧しなかった世帯が多くあり(一方ガスの復旧は早かった)、一部地域では計画停電なんてものが行われた。オール電化住宅は当時最先端の機能を入れたにも関わらず、電気が復旧しない間、暖房なし、給湯なしと、家として完全に機能不全に陥ってしまった。

また、原発事故の影響で電力が逼迫したり、電気料金が上がると、今度は電気利用の割高感のイメージが先行した。その結果、「オール電化=災害に弱い、お得感ない」というイメージが広まり、オール電化という言葉は死語になった。



そのような反省点を踏まえ、現在では、電気とガスを両方引き込む世帯が殆どらしい。無論どちらかがダウンしても、どちらかが生きていれば、災害時にとても役立つ。ヘーベルハウスを選んで契約している人は特に災害リテラシーの高い人が多いので、担当営業さんも「やはり両方入れる人が多いですね」と語っていた。



じゃあ私も両方…と言いかけたその時、私の中の色んな感情が駆け巡った。


本当にガスは必要なのだろうか?


そもそもガス管を繋ぐメリットって何だろうか。

①火力の高い料理→我が家は、火災への対策から、IHヒーターを入れることは確定済で揚げ物料理はしない。中華鍋を振り回し、火力を武器にした料理をすることも全くない。

②乾太くんを入れられる→ドラム式洗濯機の乾燥機能で代用可。(ただ、時間はかかる)

③床暖房が暖かくなるのが早い→タイマー機能活用すれば良し



…そもそものメリットが見つけられにくかったことに加え、使わなくても発生するガスの基本料金が割高となることを考えると、わざわざガス管を引くメリットが考えられなかった。災害時には確かに心配だが、カセットコンロでも使えば火は確保できる。



これで、なかなか停電が起こりづらいと言われる大きな病院の近くに住んでいたら最強だったのだが、まあ仕方がない。



というわけで我が家は「原点回帰」のオール電化住宅を採用する。いつか後悔する日が来るのかも分からないが、昨今の電力事情を考えると、近い将来、電気とガスを併用する時代が終わる可能性もあると考えている。

ガス会社が今必死になって乾太くん+床暖房キャンペーンを行っているが、変な話、ガスを使う機能で電気よりも優位性が高いのはこの2つしかないと思う。エネファームはエコキュートと比べるとデメリットだらけだし。



とはいえ、何度も言うが、ガス管導入は災害時に強い家になるのは間違いない。災害が起こって、ガスの復旧が早く、電気が全く復旧しなくて、たまたまそれが真冬だった時に限るが…笑。

起きてほしくはないが、そんな最悪の事態が起きてしまったら…震えながら眠る私達家族を思い出して、笑っていただければ、これ幸いである。

( やっぱり住宅は高気密、高断熱こそ至高。という話に戻る)