“ニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)はX-15の飛行実験の最中、命からがらになりながら、宇宙空間で「ある事」を感じ取る。
着陸時にチャック・イェーガーから操縦の未熟さを指摘され、退任となる。それでもジェミニ計画の候補として当初選ばれたものの、娘の危篤状態から参加を拒否するが、娘の死をきっかけに月へ行くことに執着を持つようになり、宇宙飛行士への参加を決意する。”
(Wikipediaの本作解説より転載)
アマゾンでいちねんごかげつぶりに再見。
(プライム会員なら絶賛無料視聴可は、12月31日(土)まで)
4年前の劇場初回鑑賞時、
最近の映画では尺長めの2時間21分に敗北し、
肝心の月面着陸シーンで膀胱臨界 🚽に走ってしまった
痛恨の一本
デイミアン・チャゼル監督の
前作であるラ・ラ・ランドの
ときもそうでしたが監督と、主演のライアン・ゴズリング
音楽のジャスティン・ハーウィッツ
その他、本作に関わり、世に送り出してくれた全ての方たちに対して、
管理人はただ感謝の念しか湧いてきません。
AirSoftの名を冠する当ブログを訪れられる方には、
ゼロ・ダーク・サーティで
CIA職員の尋問官ダンを、
ターミネーター:新起動/ジェニシスで
ジョン・コナー/T-3000を演じていたジェイソン・クラークや、
13時間 ベンガジの秘密の兵士で
民間軍事請負業者のメンバー「タント」を、
ザ・アウトローで
も出演していると言えば、本作を観るになるでしょう
(パブロさんチョイのチョイ役ですが)
映画にしては珍しい欧州テイストで、
(:ハッキリ説明せず観た人の解釈に委ねる)
子供でも分かる映画ばかり観ている人の評価は芳しくない本作。
(失礼だな君は)
管理人も好きなように解釈させてもらいます
(既に観た人も多いでしょうから以下、盛大にネタばらしもします)
物語そのものもさることながら、
端役の一人ひとりに至るまで全く隙のない演技と、
セットとミニチュアの合わせ技によるスペースクラフトや月面の描写も、99.99%ウソ臭く見えない優れもの
(当社比)
劇場で観なかった方はぜひとも、可能な限り上質の音響システムを用意して観て
(何はなくともせめてヘッドフォンでも)
長い時間と数多くの犠牲を払って実現した、
アポロ11号(サターンロケット)のランチングシーンや、
ハイライトである月着陸船切り離しから月面ランディングに至るシーンは、
胸熱(むねあつ)
それ胸熱胸厚っ!(むねあつっ!)です。(ノ∀`)アチャー
アポロ11号(サターンロケット)のランチングシーンや、
ハイライトである月着陸船切り離しから月面ランディングに至るシーンは、
胸厚っ!胸熱
ちゃちいスピーカー🔉では絶対に堪能できません
月が色彩も
風も
緑も🌳
生命も
(むろんジェミニ8号打ち上げ直前にニールの視野を横切る鳥🐦も、コックピットに紛れ込んだ蠅も)
なにも、何もない死の世界であることを、
ここまでまざまざと感じさせられた作品を、管理人は他に知りません。
(あまりにも早くこの世を去った、ニールの娘👧🏼が行った“黄泉の国”のメタファー(暗喩)だから、とも受け取れる。
なにせあの(注意深く見なければ気付かないことも多い)“メタファー盛り”、ラ・ラ・ランドの監督ですからね)
月面に降り立ったニールのフラッシュバックで映し出されるそれら(亡くなった👧🏼含む)、ちきう起因要素の煌めき
管理人は登山⛰️、
それも不自由が多い3000m級の高山⛰️に惹かれますが、
それは下山してくると、
“普段は気にもしない”
(劇中語字幕より抜粋)
すべてのものがありがたく・愛おしく感じるから、ということも大きいんです。
濃い空気、
木々の香り、
雨風をしのげる家、
整備された平らな道、
蛇口をひねれば飲める水、
容易に手に入る美味しい食べ物、
明かり、風呂、シャワー、暖房冷房、布団、
そして家族etc...
宇宙に出た人間は、
人類全体から見ればまだ極めて少ないですが、
将来、もっと多くの人間が無機質な虚無の世界に出て、
“普段は気にもしない”
(劇中語字幕より抜粋)
もののありがたさに気付いたら
数多くのSFで描かれてきたようなSPACE WARは起こらないかも知れない。
(少なくとも当記事投稿日現在まで「寄り合い所帯」の、国際宇宙ステーション駐在の宇宙飛行士が殺し合った🔧🩸という話は聞きません。)
高山⛰️も宇宙も、どこか似ている気がします。
山行が終わってみて、
「あんな大変な目に遭うのはもうこりごりだ」
と下山当初は思っていても、
一週間もしないうちにまた⛰️に惹かれている自分が居る。
“本当に――
日々思うんだ・・・
また飛びたいと”
(劇中でニールと共に、ジェミニ8号のミッショントラブルで生還できなかったかもしれないデイブの帰還後の台詞)
高山⛰️であれ、
(:劇中でもケネディ大統領が「なぜ高い⛰️に登るのか」と演説するシーンがある。)
高山⛰️であれ月であれ何であれ、
人が冒険に挑むのは、
究極的には運命としか言いようがない。
(例:本作のニール・アームストロングの「運命」)
◎ニールと妻ジャネットの(恐らく二人の馴れ初めの)思い出の曲が「アウト・オブ・ザ・ムーン」
◎(ヘビースモーカーを思わせる描写のあるジャネットが)母親の喫煙が胎児の遺伝子に与える影響など、恐らく殆ど考えられていなかった時代に生んだ👧🏼が脳腫瘍を患う
◎X-15での高高度飛行で宇宙を垣間見るニール
◎「思い出の曲」を心に深く刻み込んでいるニール
(:男は大抵そんなことは忘れがちなのに、ニールは自分からレコードをかけジャネットをダンスに誘う)
「思い出の曲」を心に深く刻み込んでいるニールが、放射線☢治療の副作用で弱っていく👧🏼に優しく歌って聞かせる「アイ・シー・ザ・ムーン」
(子をあやす歌にアウトオブザムーンはマッチしないと思う)
◎「技術に強いパイロット」を募集していたNASAにニールが応募🙋♂️・採用🤝
◎複数のトリガー(月を題材にした歌と宇宙体験)を持っていたニールが、👧🏼を亡くしたのを端緒に月に“憑かれ”、
◎自身は選から漏れたアポロ1号のクルーが最終テストで焼死し、結果的に自分が「助かってしまった」負い目が第三のトリガーとなり、“それ”が強化
(以上、劇中時系列順)
“重力に魂を引かれ”、
限られた視点しか持てていない多くの人が、
“高く上がる”ことで世界観(視点)が変わったら、
(○゛ンダムの世界とは違い)戦争や紛争そのものが無くなるかもしれない。
『問題は、それを作り出したときと同じレベルの考えでは、決して解決しない。
その問題を造り出した、さらにひとつ上の視点を持つことによって解決できる。』
(アルベルト・アインシュタイン:理論物理学者)
自身と家族の名誉や国家の威信がモチベーションになっていたクルー
ではなく
利己的でない動機
“我々が とうの昔に
知るべきだったのに――
今まで不可能だったことを――
教えてくれるものでなくては”
(劇中語字幕より抜粋)
を持ったニールがFirst Manとなった「運命」も興味深い
本作を、
アポロ13なんかを引き合いに出して、
退屈だったとかつまらなかったと腐している人は、
(正しい間違ってるとか良い悪いではなく )まだ“若い”んでしょう。
(傲慢)
本作のタイトルは原題も邦題も、「アポロ11」ではなく“First Man”。
つまりニール・アームストロングの物語だからな そこんトコ間違っちゃダメ
演技も画もすんばらしく、
深い思索にも浸らせてくれた本作。
管理人はほし五つ()を贈ります🎁
(プライム会員なら絶賛無料視聴可は、12月31日(土)まで)
百年先とは言わないまでも、いつか人の幼い意識がもっと進化し、、
戦争という悪臭、、、もとい悪習を卒業できる
(:戦争以上に合理的で実効的な非暴力手段を創造する)
日が来ることへの管理人なりの祈りとして、ここに小さな種(レビュー)をひとつぶ蒔いておきます。
(種が芽吹き🌱生い茂る🌳栄誉を、あなたのに。)
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(AirSoftブログであるにも関わらず(というかだからこそ)、
メイドインの戦争映画やドンパチ映画ばかり観ずに、
いろいろな国の様々なジャンルの映画を観て
記事にしてる理由(わけ)はこちら。)