2018年11月の景気動向指数(速報値)が公表されました。(2019.01.10, 内閣府)

http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.htmlhttp://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html


「イワタ流景気判断」を使って景気動向を見てみましょう。


イワタ流景気判断とは、岩田規久男日元銀副総裁のご著書『景気ってなんだろう (ちくまプリマー新書)』http://amzn.to/1CUIIec  に書かれた景気動向を見るためのものです。


1)CI先行指数対6カ月前比がマイナス


2)DI一致指数が2カ月連続で50を下回る


これら2つを満たすと、景気後退のサインとみなす訳です。


2013年以降のイワタ流景気判断の指数をグラフにしました。




CI(青線)は、-2.5

DI(赤線)は、14.3 (50引いた値なので実際の一致指数は35.7)


景気動向指数は景気足踏みを示している、と見て取れますが、政府・日銀に動きはあるのでしょうか。


嶋中雄二氏によれば


“「景気判断では『波及度』の概念が重要だ。景気後退が経済のほとんどの部門に及んでいるかどうかで判断した。消費増税後、景気の転換点を判断する一致指数の『ヒストリカルDI』と呼ぶ指標を構成する9指標のうち、全産業営業利益と有効求人倍率は上昇を保った。”

とのことですが、消費増税後は景気悪化と取れる景気動向指数がありました。


政府・財務省・日銀の圧倒的な注視力ではなく、経済政策に期待をしたいところです。


「戦後最長景気」を診る(創論): 日本経済新聞 

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO39712930X00C19A1TCR000/https://www.nikkei.com/article/DGXKZO39712930X00C19A1TCR000/