野口悠紀雄氏といえば、超整理法などで知られています。

しかしながら、経済に関しては、過激とも言える発言をなさっていることでも知られています。


後述の動画(25分20秒頃)
「物価は上がらない」
「円がある程度の水準になったら危険ですね…120円くらいになりそうだったら危険」

と述べておられます。
ちなみに2015年11月20日のドル円は122~123円程度です。危険が危ないですね。

《野口悠紀雄氏:インフレ目標2%は達成不可能》(2013.01.26)


何を仰っているのか、私の理解出来るレベルを超えておられるので、迷探偵「増税画コンナン」君と一緒に野口悠紀雄氏の言説を見ていきましょう!


《マイナス成長の原因は消費税でも世界経済停滞でもなく円安政策|野口悠紀雄 新しい経済秩序を求めて|ダイヤモンド・オンライン》(2015.11.19)


"[前略]
政府は、2015年4~6月期のマイナス成長を一時的とした。しかし、いずれ回復するとしてマイナス成長を無視するのではなく、その原因を真剣に検討することが必要である"

コンナン「2四半期連続の実質マイナス成長はリセッション(景気後退)と言われているんだよ。消費の停滞も続いていて、設備投資も弱いのにマイナス成長を一時的とするのは、野口のおじさんが言う通り、解せないね。」

そ、そうよね。さすが、野口悠紀雄さん!


"消費税の増税からすでに1年半経っているので、停滞の原因を消費税に押し付けることはできない。また世界経済の停滞が原因だとも言われるが、後で見るように、そうとも言えない"

コンナン「あれれ~?!おかしいな~、2014年4月に5%から8%に引き上げられた消費税率が元の5%に戻ったとも、所得階層別に消費増税による負担増を補って余りある賃上げ・年金給付額の増額・生活保護費の引き上げ・給付・減税があったとは聞かないのに、どうして景気停滞の原因から消費増税が除外されちゃうのかな?

3%の税率引き上げで約8兆円の消費税収増ということは、毎年8兆円のお金が民間から政府へ吸い上げられ続けてるということだよね。

しかも、そのお金は大半が社会保障費を国債で賄っていた分を税金で賄うようになっただけで、社会保障給付が8兆円も増えたわけじゃないんだよね。

消費増税による景気下押しを言ったらいけない大人のルールでもあるのかな?
2014年は野菜不足やエボラなどのセイにする オジサン たちがいたのは知ってるけど、増税を推進するのに都合が悪いから、消費増税による景気下押しを隠したい大人たちの戯言にしか聞こえないなぁ。大人って、大変だね。」

お、大人は大変なのよ。


"経済政策が内蔵する要因のために、長期的な停滞から脱出できないのである。具体的に言えば、円安政策のためにマイナス成長に陥るのだ。"

コンナン「円安政策が何を指すか子供には分からないけど、麻生太郎総理の財政出動&ほとんど金融緩和しない白川方明(当時)日銀総裁のコンビと、民主党政権&ヤッパリ大して金融緩和しない白川(当時)日銀総裁によるマクロ経済失政で史上最高の円高を引き起こす前、小泉・第一次安倍政権の頃はドル円が120円程度だったんだけど、マイナス成長だったのかな?

為替レート増価によるGDP下押し効果があるそうだけど、野口のおじさんは真逆のことを言ってるね

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"[中略]
このような比較からも、先進国経済のなかで、日本のパフォーマンスが相対的によくないことが分かる。マイナス成長の原因を世界経済の停滞に求める考えは、こうした比較からも、誤りであることが分かる。"

コンナン「あれれ~、おかしいなぁ~?!先進国の全てで消費増税が行われたのかな?デフレ脱却途上で消費増税なんかしちゃって、民間から8兆円も吸い上げてGDPギャップを拡大させちゃう愚かな国が先進国にたくさんあるんだとしたら、笑っちゃうね。」

こら、コンナン君!そんな国は日本しかないんだから、他の先進国に失礼でしょ!

コンナン「付加価値税を上げちゃったエゲレス、大恐慌からちょっとマシになったら緊縮しちゃったUSAは、ノータッチでいきましょう。」

(コンナン君、相変わらず何を言ってるのか分からないわ…汗)


"[中略]

消費者物価の下落は、原油価格の下落という外国からの贈り物でもたらされたものだ(そうした贈り物があったにもかかわらず、経済全体がマイナス成長になってしまったのだ)。つまり、アベノミクスの成果ではなく、逆に、日銀の物価目標が達成されなかったことによって実現したものである。

言い換えれば、7~9月期における実質消費の増大は、アベノミクスの基本的な思想が間違っていることを示しているのである"


コンナン「物価が下落すると実質消費が増える、というのは、どこかで聞いた話だよね。(以下の図を参照)デフレ対策が効果を上げると、実質GDPにマイナスの効果が働くというのはオークンの法則を知らないオジサンの戯言として、ノータッチでいくよ。」

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《デフレーション下での公共事業の事業効果についての実証分析》(藤井聡 他)


オークンの法則をググれカスと言われる前にググったわ


"[中略]
政府は、GDP600兆円の実現に向けた緊急対応策を今月中にとりまとめるとしている。しかし、仮に公共事業を増加させたとしても、一時的な効果に留まるだろう。

問題は短期的な経済変動ではなく、日本経済が長期的な停滞状態から抜け出せないことである。そしてこの問題は、金融緩和では解決できないということが明らかになったのである。経済の基本構造にメスを入れる経済政策が必要だ。"

コンナン「『公共事業を増加させたとしても、一時的な効果に留まる』という野口のおじさんの意見とは、珍しく同意見なんだよね。2013年度の補正予算で、公共事業中心に約5.5兆円を財政出動したけど、効果は限定的だったよね。
そもそも、恒久的に実質所得を減少させる消費増税に対して、一時的な財政出動では効果は限定的にならざるを得ないよね。

『金融緩和では解決できないということが明らかになった』としてるけど、消費増税という財政緊縮を金融緩和でオフセット出来るという発想がよく分からないね。

『経済の基本構造』というのが何を指すのか分からないけど、"善意で増税多数派工作をする団体となかまたち" が
『消費増税でも日本経済落ち込まない!』
『消費増税のマイナス影響は一時的!』
(そもそも、消費増税の景気下押し効果を話題にしない)
などという現状を指すのであれば、うなずけなくもないね。

最近は日銀の財務の健全性が話題になってるようだけど、政府の財政健全化と同じように国民の経済厚生よりも重要度が低く、問題が小さいのにことさら大げさに取り上げるのは、金本位心性というヤツだと、若田部昌澄のオジサンが言ってた。」

《不況レジームを支える金本位心性は自分本位心性》

コンナン君、難しいことをずいぶんと知ってるのね…


コンナン「あっ、シンイチ兄ちゃんが言ってたんだ(汗)」

シンイチ 伊豆 誰?

コンナン「この手の消費増税による影響を過小評価し、金融政策の効果を隠したり、悪口を言う大人って…
消費増税のマイナス面が明らかになると、消費再増税をしたい "善意で増税多数派工作する団体となかまたち" は都合が悪いだろうし、金融政策は効果があったけど消費増税で台無しになったことが分かってしまうと、"金融政策は効果がない(または効果が小さい" と言ってた大人には都合が悪いのかもね。」


アベノミクスと消費増税関係を、私も勉強しとくから、今日はこの辺で許してね。

「アベノミクスに消費増税は含まれる?」
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