日本政府の債務(メディアや財務省では「国の借金」と言われたりしますが)を名目GDPで割ってみました。(赤字部分は試算)

日本政府債務は次の3種類
1)総債務
2)純債務(債務から資産を引いた額)
3)純債務から日銀保有分の国債を引いた額


平成26年度の総債務対名目GDP比は241%です。
純債務にすると108%です。
純債務から日銀保有国債を引いた額では、
54%程度です。

日銀保有国債については政府から日銀に支払われた後、経費などを引いて国庫納付金として政府に還元されます。親会社(日本政府)が子会社(日銀)に借金をしている感じです。
詳しくは高橋洋一さんの記事をご覧ください。

シニョレッジ(通貨発行益)を見落としている量的緩和「懐疑論」の誤り|高橋洋一の俗論を撃つ!|ダイヤモンド・オンライン http://diamond.jp/articles/-/10291


試算に利用した主なデータは以下の通りです。
質問者2がいなくなっても、これであなたも試算できますね。

純債務は財務省にあったものを使ってます。
平成25年度「国の財務書類」の貸借対照表の概要http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2013/20150130gaiyou01.html
{910F1655-D665-4696-9C73-C96FD814E87B:01}

日銀保有国債は日銀の営業毎旬報告(各年度末)を使ってます。以下は平成26年度末。
{AEBE0091-FF33-4584-B150-2FC81F8E5138:01}

名目GDPは内閣府の名目年度の値
{7B429097-19D9-415A-A870-3AD9AF8F602C:01}



長期金利の推移を見ても、CDS、インフレ率を見ても日本政府が借金まみれで、返してくれないから貸すのを怖がる人は少数派のようですね。

日本相互証券


「増税したい財務省となかまたち」が「ざいせいはたん」(ゆるキャラ⁈)をあおっていても、今のところ心配ご無用かと。


最後にオススメ本の紹介です。
マクロ経済政策によって経済を安定化させるケインズ主義や、財政ファイナンスへの疑問にも詳しく答えてくれます。
白川さん(緊縮的な金融政策を実施した中銀総裁として紹介)も登場する名著です。

"量的緩和政策によって大量の国債を保有している中央銀行は、国債価格が下落すれば帳簿上は大きなキャピタル・ロスを被る…帳簿上の現象であり、中央銀行の金融政策運営に何ら問題を引き起こさない"

〔世界は危機を克服する―ケインズ主義2.0〕
(著者:野口旭氏) http://ow.ly/LPhOh