コロナもですが、
最近ニュースなどで訃報を知ることが
多いかと思います。
誰もに訪れる最期ですが、
その悲しみと生への不安に心が疲れたら
ぜひ立ち寄って欲しい展覧会がります。
来迎 らいごう - 中之島香雪美術館
仏画に興味がない方にも観て欲しいです。
タイトルでもありメインの作品でもある、
「来迎図」は
人間を救う為に描かれた絵だからです。
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極楽浄土って聞いたことがありませんか?
「死んだあとに天国へ行きたい。」
そんな人間の想いから生まれた信仰です。
そして阿弥陀様が菩薩様と一緒に迎えに来て下さる場面を描いたのが「来迎図」です。
極楽の様「浄土図」も
展覧会では展示されていました。
死んだあとだけではなく、
「来迎図」は掛けてイメージし祈ると…
生きている時は未来への希望。
臨終の時は見送る人の心の支え。
残された人は代わりに善い行いをして、
心の痛みを和らげる。
そんな効果がある、やさしい絵だそうです。
今回展覧会初公開「帰来迎図」
阿弥陀様一行が極楽へ帰られる姿を描いた
珍しい来迎図も観ることができます。
実はこの絵には
阿弥陀様一行を合掌🙏でお見送りする鬼👹
も描かれて微笑ましいです◎
鬼滅の刃ではありませんが、
鬼も元々は心を持つ生命だったのかも。
地獄からの迎えが来ても
救いはあるのかもしれません。
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生きることも死ぬことも
本当は阿弥陀様(この世とあの世の成り行き)に
任せれば良いのかもしれません。
など考えながら中之島香雪美術館近く、
中之島美術館の屋外モディニアーニカフェで
ボーッとする時間が愛しかったです。
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「来迎らいごう」展
会場|中之島香雪美術館
会期|2022年4月9日(土)〜5月22日(日)
いつ来るか分からない
自分の最期に向けて来迎図を描くため、
また仏画の筆をとるか考えさせられた
展覧会でした◎
↑こちらは私が習って描いた阿弥陀様
▼美術館帰りは中之島バラ園へ▼