【糖尿病】放置してはいけない病気 ＜糖尿病が放置されると怖い理由＞

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糖とインスリンの関係

私達は毎日、食事をして生きています。
全身の細胞は常に活動しているので、

エネルギーを常に補給しなければなりません。
消化・吸収された栄養素はエネルギーの元になったり、

体をつくったりします。

細胞がエネルギー源として利用するのが「グルコース」です。
グルコースは日本語で「ブドウ糖」といいます。
ブドウ糖が鎖のように長く連なったものが「でんぷん」です。

グルコースを細胞内へ取り込む働きをしているのが

「インスリン」というホルモンです。

血液中にグルコースが増えると、

それが刺激となってインスリンが膵臓から分泌されます。
インスリンは血液にのって運ばれ、

グルコースが細胞内へ取り込まれるように働きます。

このようにインスリンが分泌されることで、

血液中のグルコースの上昇は抑えられます。
一方で、空腹時でもグルコースは常に細胞に供給されます。

これは余分なグルコースが

グリコーゲンという貯蔵型に作り替えられ、

必要な時に分解され利用されるからです。

グルコースの貯蔵にもインスリンが必要です。

    

糖尿病って？

「インスリンが充分に分泌されない」、或いは

「インスリンの効き具合が悪い（インスリン抵抗性）」と、

細胞はグルコースの利用や貯蔵ができません。

そして血液中にたまり続けることになります。

これが「糖尿病」です。

糖尿病には、生まれつきインスリンを出す

膵臓の働きが落ちている「1型糖尿病」と、
遺伝的な体質（インスリン分泌低下，インスリン抵抗性）に

過食、運動不足、肥満が加わることにより起こる

「2型糖尿病」があります。
糖尿病の95%以上を占めているのが2型糖尿病です。

腹部肥満のある人はインスリンの効き具合が悪く、

腹部肥満のない人より、多くのインスリンを分泌しています。
つまり、内臓脂肪を滅らすとインスリンが効きやすくなります。

●日本人の2型糖尿病の特徴
日本人は欧米人と比較して、軽度の肥満でも
糖尿病になりやすいことが分かっています。

この理由は、インスリンを分泌する膵臓のB細胞が

日本人は脆弱だからです。

B細胞は酸化ストレスに弱いので、

普段から酸化ストレスを減らす生活が大切です。

    

糖尿病が放置されるとコワイ理由

どんな病気も適切な治療が必要ですが、

とりわけ糖尿病では治療の継続が大切です。
糖尿病は症状がでにくいために

放置されてしまうことがおきるのですが、
症状がでた時には後戻りができなくなっています。

これは何故なのでしょう？

グルコースは白質にくっつく性質（糖化）があります。

この反応は複雑に繰り返されて

最後には「終末糖化産物(AGE)」と呼ばれる物質ができます。

AGEは強い毒性をもち活性酸素発生装置とも呼ばれ、

老化の原因にもなります。

またAGEは分解を受けにくいので長く体内に留まります。

ちなみに、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー）という

糖尿病の検査値は、グルコースが赤血球にどれくらの割合で

くっついているかをパーセント(%）で表したものです。
糖尿病では、血管や神経はサビやすくなり、

腎臓や筋肉をはじめ体全体にその悪い影響がおよびます。

治療を放置してしまう人の理由は「仕事が忙しい」や

「体調がよいから」、「今通院しなくても大丈夫と思うから」

だそうですが、この間に病気は確実に進行していきます。

    

血糖値スパイクにも気を付けて

正常な方では、食後一時的に血糖値が上がり、

2時間以内には元に戻ります。

一方、食後に血糖値が140mg／dl以上ある

食後高血糖の方（血糖値スパイク）の場合は、

2時間経過しても血糖値が下がらないことが特徴です。

自覚症状はほとんどないのですが、

糖尿病と同じように血管がサビてしまいます。

次のようなことに気を付けて、規則正しい食事をしましょう！
●よくかんで、ゆっくり食べる
●主食、主菜、副菜を揃えて、栄養バランスのとれた食事をとる
●食事は腹八分目でストップしておく
●夜遅く食べない、寝る前に食べない

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