過酷!!「女神岳」山頂を目指し、急勾配が続く道をひたすら登る「里山会」 | 信濃路てんこ盛り

信濃路てんこ盛り

「ウー」が綴る信濃路の魅力発信ブログ

上田市の「別所温泉駅」南側に位置する、標高927mの山容険しい「女神岳」。

 

 

「女神」だなんて、とんでもない!「山姥」が棲んでいそうな、里山と格闘してきました。

 

 

******************************

 

 

今回は、久しぶりの「里山会」活動報告です。

 

実は年初の総会で、会員の高齢化もあって、冬期間(12~2月)の活動は休止する事が決まりました。

 

で、3月が今年最初の活動になるはずでしたが、3月4月例会とも雨にたたられ、やむなく中止に…

 

そして今回、ようやく今年初の野外活動が実現したのです。

 

幹事の話によると「女神岳」は標高927m・標高差157mの低山で、急坂が続くものの30分で登頂可能との事。

 

調べてみると、やはり「急登」や「直登」の文字ばかり。果たして、足腰が耐えられるのか不安いっぱいでした。

 

しかし、救いは距離が短い事。ゆっくり歩いても、1時間かからないようなので、参加する事に。

 

5月14日9時「別所温泉」の某駐車場に集合したのは12名。

 

ここで3台の車に分乗し、登山口がある「野倉」へと移動。

 

程なく「女神岳」の登山道手前のスペースに駐車し、ここからアスファルト道を歩きます。

 

ひんやりとした空気に包まれた道を、小鳥のさえずりを聞きながら歩を進めていくと、青空も顔を覗かせ始めました。

 

 

歩き始めて10分後「登山道入口」の案内に従い、アスファルト道に別れを告げ、その左側の土道を進みます。


やがて「女神岳登山道」の看板が見えてきました。まだ、この付近は平坦で、歩きやすいのですが…

 

 

9時25分、事前調査にあった鳥居に到着。今考えれば、やはりここが「地獄への入口」でした。

 

 

鳥居を潜ると、半端ない「急登」が始まります。途中、崩れた石段があったものの、すぐ確認出来なくなりました。

 

 

それにしても、噂通りの登山道。這いつくばってよじ登る、そんな感じです。

 

加えて、前日の雨の影響で、道は滑りやすくなっています。山頂までに2名が転倒しました。

 

 

山頂まで、平坦な道はありません。ジクザクに見えますが、斜度35度?の道をほぼ一直線に登ります。

 

いったい、いつまでこんな道が続く?いい加減にしてくれ!

 

汗が滴り落ち、息もあがってきました。それでも急登は途切れません。何が「女神」なんじゃい!

 

こんな過酷な道を突き進む「里山会」メンバーの平均年齢は、何と70歳代半ば近く、凄すぎる…

 

 

稜線が近づいてきました。この付近からは石段が復活!しかし、こんな所によくぞ石段を作ったものだ。

 

にしても、ここは一段と勾配が急です。45度近い?

 

 

10時15分、やっとの思いで稜線に到着。下の鳥居から休憩を挟んで、約50分かかりました。

 

ここには石の祠がありました。しかし、目的地はまだ先です。

 

 

ここで右折し、稜線歩きとなります。久々に平坦な道を進みますが、すぐに少し下って…

 

 

また、上ります。今のダウン⇒アップで「堀切」を通過。

 

そう、ここ「女神岳」は「女神岳城」や「別所城」と呼ばれる山城なんです。

 

そして10時25分、山頂(主郭)に到着しました。こんなところまで、誰も攻めてきません!

 

 

山頂には三角点がありましたが、それ以外は何もなし。

 

 

眺望も悪く、殆ど下界が見えません。あれだけ苦労したのに…木々の隙間から見えるのは「野倉」の集落か?

 

 

見上げれば、雲ひとつありません。青空に映える新緑が眩しい!苦しい思いをして、登頂した一番のご褒美です。

 

 

休憩後の10時50分、下山開始ですが…思っていた通り、下りの方が数段怖かった!

 

まさに垂直に下りていく感じです。ここで転んだら、前を歩く人全員を巻き込んで「滑落」してしまいます。

 

全員口数が少なく、下山に集中していましたが、やはり途中で1名が転倒。幸い、大事には至りませんでした。

 

 

こうして11時40分、全員ケガなく無事に鳥居へと到着。歩数計は5500歩を示していました。

 

さすがに下山後は足腰に少し痛みが出ていましたが、緊張の連続だったので、痛みよりも疲れた!

 

山行後の翌々日になって、ようやく腰により強い痛みが。年のせいなのか、反応が遅すぎます。

 

今回は「女神」どころか「山姥」さえも棲んでいない、険しすぎる里山との格闘をお届けしました。

 

特別の事情がない限り、もう「女神岳」に出掛ける事はないでしょう。いいえ、事情があっても行きたくありません!