始動!!あの人に届け!亡き友人宅庭地の「ちっちゃなお花畑化プロジェクト」① | 信濃路てんこ盛り

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空き家となった友人宅の庭を、一面の花で埋め尽くしたい!

 

 

亡き友にいっぱい花を届ける為、「お花畑化プロジェクト」が始動しました。

 

 

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2022年4月13日、友人が逝ってしまいました。

 

入退院を繰り返していましたが、最後の1年は比較的穏やかな自宅療養が送れたと思います。

 

亡くなった時、桜は各地で見頃を迎えていましたが、満開の花を観る事は叶いませんでした。

 

そこで、お墓に桜を植えて毎年観てもらいたいとの想いが、私の心に芽生えましたが…

 

初めてお墓参りをして、その環境が桜の生育には非常に厳しいものである事がわかりました。

 

では自宅の庭に桜を…と思いつつ、5月24日に訪れた南箕輪村で観たのが「フクロナデシコ」です。

 


広い大地に咲く、健気で可憐なピンクの絨毯に魅せられました。

 

桜だけでなく「フクロナデシコ」も咲かせて庭を埋め尽くしたい!との想いで、気が付けば種を購入していたのです。

 

一方、友人のひとり娘であるY子さんは、空き家となった実家が傷んでいく事に心痛めており…

 

ここを皆が気軽に集まれる空間にしたいとの意向がありました。

 

昨年9月に再度Y子さんの意思を確認。少人数ながら定期的に集まる事とし、併せてお花畑作りの了解を得ました。

 

そして11月29日、私が9月に長野市戸隠を訪れた際に購入した「十割そば」と…

 

 

友人の家業を引き継いだ知人が提供してくれたキノコ類で「第1回食事会兼偲ぶ会」を5名で開催したのです。

 

その席上「フクロナデシコ」は、「秋まき」が一般的ながら種に限りがある為、越冬を避けて「春まき」する事に決定しました。

 

時は流れて…今年3月22日、友人宅に集合したのはお孫さんも含めて7名。本日は3つの目的がありました。

 

その1つがちょっと遅い「ひな祭り」を兼ねた「第2回食事会」です。

 

お内裏様とお雛様が見守る中、「海鮮チラシ寿司」や手作りのポテトサラダ、各種フルーツ盛り合わせ等が食卓を彩り…

 

 

美味しい食事と楽しい会話に、時が経つのを忘れていました。

 

2つ目の目的ですが、それは…登山?ではありません。彼岸のお墓参りです。にしても、凄い場所にお墓があるなぁ!

 

腰痛に耐え、息を切らしながら到着。やっぱりこれは登山です!

 

 

久しぶりのお墓参りを済ませ、3つ目の目的を遂行します。

 

そうです。春めいてきたので「フクロナデシコ」の種まきをするのです。

 

庭は荒れたままだし、種に限りがある今回は「庭への直まき」はせず「連結ポット」を利用しました。

 

 

種をまく土にもこだわります。きちんと育つように、農業を手広く手掛ける知人が専用の土を用意してくれました。

 

 

「連結ポット」に「種まきの土」を入れ…

 

 

その土を軽く押し込みながら均します。

 

 

南箕輪村で購入してきた「フクロナデシコ」の種はこんなにも小さく、吹けば飛びそうです。

 

 

「ポット」ひとつ当たり、10粒程度の種を入れて、その上から土をさらさら被せます。

 

最後に土を湿らせる程度の水を軽くかけて完成です。

 

毎日の水やりは、近隣で仕事をしている知人がやってくれる事になりました。後は芽が出るのを待つだけ。非常に楽しみ!

 

 

さて、それから1週間後の3月29日…

 

芽が伸びて植え替えるまでに、その受け皿となる庭の整地をしておく必要があります。

 

でも友人宅前は長年の間、その殆どの部分が駐車場化されており、土が踏み固められています。

 

とりあえず今年は種も少ないし、最初から広く庭を整地するのは困難な為、まずは一区画を花壇にする事にしました。

 

本日は耕運機が入る前段階で、大きな石・草木・ゴミの除去を手作業で行います。

 

道具は私が借りてきた一輪車と手持ちのスコップ、それに知人が持参した鍬のみ。ふたりで10時半にスタートです。

 

体力勝負なのに…腰痛持ちにはやはり堪えます。12時過ぎ、持参してきた弁当を家の前に広げ昼食。

 

その時、仕事で参加出来なかった知人がお土産を持って、激励に駆けつけてくれました。

 

写真は作業開始3時間経過後の状況。殆ど変化なし。もう、めげてしまいそう!

 

 

地中からは、こんな大きな石も出てきました。スコップと鍬ではどうにもならず、後ほど対策を考え、次回に処理します。

 

 

その後、知人が木の根を抜こうと、鍬の先を根にひっかけて引っ張ったら…何と、鍬の柄が折れてしまった!

 

 

こうして15時半、悪戦苦闘しながらも一区画全ての掘り返しが終了しました。後は後日入る耕運機を待つ事になります。

 

 

一方、鍬の柄を折ってしまった知人は、乱雑に積まれていた朽ちかけの丸太をきちんと積みなおしてくれました。

 

 

この先、どうなっていくのか全くわかりませんが、それでも自分達だけで汗水垂らして庭を創り上げていく…

 

力仕事はつらくて苦手ですが、非常にワクワク感があります。

亡き友は喜んでくれるでしょうか?

 

その翌日、予想通り足腰の半端ない痛みがありました。

 

さて、「フクロナデシコ」の芽は…?

 

命日にお墓参りをした時に確認しましたが、未だ発芽せず。種をまいてから20日余り…大丈夫か?何か不安…