感銘!!「江戸期の雛人形展示」と「雅楽の調べ」のコラボに悠久の時を想う | 信濃路てんこ盛り

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かたや、小諸藩家臣だった太田氏の子孫の家に代々伝わる推定200年以上前の雛人形。

 

こなた、朝鮮半島から1400年も前にもたらされた音楽や舞が日本古来のものと融合した雅楽。

 

この「雛人形」と「雅楽」のコラボレーションが実現しました。

 

時代もジャンルも違う「ふたつの世界」に感銘を受け、悠久の時に想いを馳せました。

 

 

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1年ぶりの訪問となった東御市の「きさやプロジェクト(一般社団法人ひといき準備室)」さん。のはずでしたが…

 

昨年4月、晴れて「一般社団法人ひといき」として正式法人となり、事務所の看板も変わっておりました。

 

 

現在は、「自立生活援助事業」でのサービス管理業務等、地域に根ざした活動を行っています。

 

まずは、法人化前に開催されたイベントにお邪魔した時の模様をご覧下さい。↓

 

 

 

さて今回、お雛様の展示と雅楽の演奏があるからとのお誘いを頂き、お邪魔する事になった訳ですが…

 

てっきり、事務所近隣の施設で行われる催し物で、まさか事務所でとは…夢にも思っていませんでした。

 

事務所入口に設けられた案内板(手作りの温かさが伝わってきます)

 

事の発端は、近隣にお住いの「小諸藩家臣 太田氏のご子孫」が保管する江戸期のお雛様を「お焚き上げ」するという話でした。

 

それを聞きつけた、ご子孫の知人である地区長さんが勿体ないと考え、お雛様の展示を「ひといき」さんに打診したとか。

 

一方、「ひといき」さんの知人が所属する雅楽グループの演奏も同日、行われる事となりました。

 

「ひといき」さんの法人化前からのコンセプト[地域に根ざした福祉を地域の皆さんとともに作っていく]の通り、常日頃から地域に密着し地道に活動されているからこそ、今回の「コラボ」が結実したようです。


さて、事務所2階に展示された江戸期のお雛様ですが…

 

 

経年劣化により、着物の一部は傷んでいますが、それでも全体的な保存状態の良さに驚かされました。

 

また、ネズミにかじられていたという男雛の鼻の頭は、地区長夫人の修復により、その痕跡が全く残っていません。

 

 

200年以上経過しているとはとても思えない、色の鮮やかさがあり…

 

 

伝統が感じられる立派なものでした。

 

私の「ばあば」の「ばあば」の「かか様」ぐらいの時代のもので、時の流れを感じます。

 

 

一方、雅楽グループは6年前に結成された「中丸子雅楽の魅力を広める会」の皆さんです。

 

公民館の新築時、旧公民館の天井裏から雅楽の楽器が発見された事がきっかけとなり、会が結成されたようです。

 

今では高校1年から70代までの有志14名が定期的に練習し、各地で演奏会を行っているとの事。

 

実は演奏の数日前に、「丸子・雅楽」というキーワードを聞いており、多分…と思っていたら、やはり私の知人が所属しているグループでした。

 

当初は2階の雛人形前での演奏を予定していたようですが、そのスペースでは音量が大きすぎる為、玄関前での演奏となりました。

 

楽譜を見せてもらいましたが、音符がない…。さっぱりわからない!

 

 

演奏は心の奥底に響き、深く染み渡るものでした。1400年もの時を経て、今の形となった雅楽。

 

改めて、時はゆっくりではあるけれど、確実に流れている事を認識させられました。

 

 

当日集まった20名近くの地元の方々も、「暫しの宴」に酔いしれていたようです。

 

尚、こちらが後日、知人に撮影させてもらった楽器です。

 

龍笛(りゅうてき)

 

笙(しょう)

 

篳篥(ひちりき)

 

演奏後、昼食として頂いた「お稲荷さん」と「菜の花のキムチ和え」は非常に美味しかった。ご馳走様でした。

 

 

午後にもう一度、雅楽の演奏を聴いて帰路につきましたが、今回も楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

 

「ひといき」さんでは今後、事務所の一角を子供達に開放したイベントも企画しているようで、地域密着の活動がますます広がっていきそうです。