高橋秀実「一生勝負 マスターズ・オブ・ライフ」読みましたか | 親愛なる人に-読書の薦め

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一生勝負 マスターズ・オブ・ライフ [ 高橋 秀実 ]

 

 

高橋 秀実「一生勝負 マスターズ・オブ・ライフ」

☆☆☆☆
2020年3月25日第1刷 文藝春秋 212ページ SPORTS GRAPHIC number 943~972号(2018年1月~2019年2月)掲載の「加齢なる決戦」を 加筆修正、再構成

○高橋秀実「一生勝負 マスターズ・オブ・ライフ」読みましたか
この本は24種のスポーツをやるマスターズ(人生の熟練者)たちの話を聞いてまとめたものです。24種類のスポーツは全てオリンピックの競技でもあります。70代~80代のその道の達人たちにインタビューするのですが、人それぞれ、スポーツに賭ける意気込み、気持ちが、違って興

味深かったです。

著者は言葉の意味について、よく語源に戻って考えますが、スポーツという言葉の意味は気晴らしということ。気晴らし自体がスポーツだということだそうです。笑うという行為はスポーツといえると著者は言いますが、そう考えると、スポーツを始める敷居は低いなと思いました。

 

 

またインタビューされる達人の中には、気持ちで風邪を引かなかったり、あちこち痛いのも、続けることで直したり、そういうことってあるんですね。

別な人はスポーツは勝負とも言います、特にスポーツは人との勝負だけでなく、自分との勝負ともいえます。

スポーツのことをインタビューしているだけですが、達人たちの話の中では、それぞれの生き方に触れざるを得ないので、それゆえ、人生についても考えてしまう一冊でもあります。でも、文章は重苦しくはなく、とても明るくテンポもよく読みやすいです。スポーツ好きな人だけでなく、万人にお薦めの一冊です。70922

 

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