伊坂幸太郎「ペッパーズ・ゴースト」読みましたか | 親愛なる人に-読書の薦め

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ペッパーズ・ゴースト

 

 

伊坂幸太郎「ペッパーズ・ゴースト」

☆☆☆+

2021年10月 朝日新聞社 387ページ 
書き下ろし

○伊坂幸太郎「ペッパーズ・ゴースト」読みましたか
中学校の国語教師の壇は、生徒の布藤鞠子が書いた、猫を虐待したビデオを煽った人たちに復讐するという、一風変わった小説を読まされています。困っているわけではないですが、どうリアクションして良いか、難しい、と考えています。

そして、こちらが重要なのですが、壇には秘密がありました。それは、人の飛沫から、次の日の相手の1日の印象に残った出来事を映画の予告のように、見えてしまうという、亡き父親から引き継いだ不思議な体質です。

壇は、たまたま生徒の一人里見大地の飛沫を浴びてしまい、彼が明日乗る予定の電車で、脱線事故に巻き込まれる映像を見てしまいました。壇は、里見大地に電話で知らせたことで、里見は事故から免れました。

しかし、そのことに疑問を思ったのが、里見の父親、里見八賢です。八賢は内閣情報調査士調査室に勤めていて、脱線事故も調査しており、壇が脱線事故に関わっているのではないかと、疑いをかけてきたのです。。。

ということで、伊坂幸太郎「ペッパーズ・ゴースト」読みました。この作品の中には、現在社会で起こりうる、あらゆる不安ごと(感染症、戦争、拡大自殺等々、)いろいろ出てきます。

 

なかでも、他者を巻き込み自殺する、拡大自殺について、大きなテーマとして、取り上げられています。

 

相変わらずの、ハラハラドキドキの展開で、一気に読むことができました。22722

 

ペッパーズ・ゴースト [ 伊坂幸太郎 ]

 

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